海外出張のため更新が滞っていました
先週9/19は日本だと3日しか営業日がなかった一方で
米国や英国だと様々な動きがありました
改めて今後の投資戦略を少し考え直しましょう
米国の反応
特にインパクトがあったのはやはりFOMCですね
パウエル議長が改めてタカ派(金融引き締め側)の態度を明確に表明したため
相場参加者は株を売りに走ることになりました
VTIは以下のようにFOMC後からマイナス5%です
6月の底値を更新するかどうか、まさにぎりぎりの状態になっています
この次の下値サポートラインはほぼないので非常に厳しい状態ですね
ここで一旦ショートの利確と買上げがあると想像はしています
また、ダウ平均の方はすでに最底値更新中です
アルゴリズム的にも売りが加速しそうで嫌な感じです
同様に10年国債金利も見たことない水準までレベルアップしています
私が投資を始めてからも経験したことない状態です
10年国債金利は市中金利に大きく影響を与えるものなので
企業は資金調達に苦しむことになりそうです
この点からも株には大きなマイナスですね
VIXも一瞬ですが久しぶりに30を更新しました
30を超えると株が買える一つの指標になりそうですね
この1週間でどこまで動くか注目です
日本政府の為替介入
これもびっくりニュースですが、日本政府が久しぶりに為替介入を行いました
背景としては急激な円安がありまして
それに対するジャブのようなものかと思います
ただ、ドル円はすぐに144円近くまで戻ってきています
今回の円買いは日本政府の単独介入のため
長期的にトレンドをひっくり返せるほど強くないというのが一般の見方です
外貨準備高を考えても、何回も繰り返し行えないですしね
前回は146円近くから叩き落とされてました
145円程度でドル売り
140円近くでドル買い
のような動きをすれば利鞘が取れる可能性が出てきましたね
この一ヶ月はドルが圧倒的に強い状態でした
ただ、もし10月いこうの決算でボロボロの状態になってきますと
ドルも売られていく可能性があります
145円を高値(利食いゾーン)とみておくのはアリかもしれません
ポンドの急落
英国ではポンドが急落しています
円に対しては以下のように下落していますが
ドルに対してはもっと酷いことになっています
以下は10年以上の月足ですが、見たこともない領域になっています
原因としては英国が所得税の減税と法人税引き上げを中止とアナウンスし
大きな金融緩和的な措置が見られたからです
米国など多くの国は金融引き締め的なことを行い
自国に出回っている通貨の数を少なくしようとしている一方で
英国はそれに対して逆のスタンスを行っているように見えるわけですね
日本も同様に金融緩和的なスタイルの国ですが
これにより、いまのインフレがさらに悪化してしまうのではといった懸念も加わり
ポンドの通貨価値は大きく減ったことになります
英国は貿易赤字も大きくもともと通貨としてはそれほど強いわけではないです
その状態での今回の事件ですから大きなマイナスとなったと考えられます
さらに国債と株式も下がるトリプル安が一度発生しています
債権需給の悪化や財政に対してクエスチョンマークがついている状態ですね
一寸先は闇
ここまでの状況はこの記事で書いた通りになっています
今後の対応ですがポジションはかなり小さめにするのが一番かなと思います
売りも買いも新規でのポジションはここ1週間では立てにくい認識です
為替が大きく動いている中、為替介入も睨まないといけないため
この状態で狙ったシナリオで利を得るのは極めて難しいと考えます
ポジションを立てるとしたら逆張りが良いかなと思います
ショート(空売り)をしかけるなら高値でリバウンドしたところ
買うなら底打ちからの反転が見えたところ
ですね
ただ先述の通りいつ何が起こるかわからない状態なので
かなり小さめのポジションが鉄則です
また為替も大きく動くことが予想されますので
↑のトレードで結局利益が取れるかは全くわかりません
ドルで得していても為替で損する可能性も大きく考えられます
シナリオとしては
9/26の週は悪材料出尽くしと考えると上に触れる可能性があります
このまま底値を突き破っていくシナリオよりかは上だと予測します
その時にかなり溜まった空売りが解消することになるので
リバウンド幅としては大きいものになる確率があります
ただ、それでも10月中盤からの決算を経験して上昇できるか不確かです
細かい期間で素早くトレードが必要になりますね、長期では今入れません
もし長く持つ可能性があるなら配当ももらえるHDVなどが良いかとは思います
ただサラリーマンで本業が忙しい時には、今はトレードしない方が良いと思います
10月以降に再度状況を見て動いていきましょう