デルタ航空が第2四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$DALです。同社は米国を拠点とする航空会社で
最も財務的にはましな航空会社として知られています
デルタ航空は決算が早めなので
今後の他の銘柄の決算を考えるのに非常に良い材料となります
なお前回の決算はこちらから参照してください
決算結果は悪くない
詳細はHPを参照
EPS: $-1.07 VS 予想 $-1.40 ⭕️
売上高: $7.126B VS 予想 $6.2B ⭕️
売上高YoY: +385%
売上高QoQ: +172%
営業キャッシュフローは引き続きプラスに。良いことです
そして徐々にですが、顧客が戻ってきていることがわかります
特に国内レジャー需要は2019年レベルまで回復とのことです
ビジネストリップ(出張)も少しずつ増加、とCEOが語っていました
この点は少しハテナですけど、ビジネスクラスの利用は増えてはきているけど
それは出張利用ではなくエコノミークラスが嫌なリッチな旅行客がビジネスクラス利用しているだけなのかなと推測します
2019年の第2四半期と比べながら地域別に見ますと
米国内 $4.5B (-45%)
大西洋 $288M(-85%)
中南米 $485M (-36%)
太平洋 $88M (-87%)
ということで、まだまだ海外の戻りが弱いことがわかります
特に欧州とアジアが壊滅的ですね
そして欧州は売り上げ規模も大きいため、ここが増加しないと
なかなか売り上げも伸びません
一方で貨物は $251M (+36%)と好調です
第1四半期決算では第3四半期の黒字転換を謳っていましたが
ガイダンスとしましては第3四半期売上高は2019年と比べて35%近い下落になりそうです
引き続き赤字になりそうです
今後海外旅行をどう仕込んでいくかがキモですね
政府はワクチンパスポートを使って管理していくと思いますが
まず日本でもオリンピックがありますし
その影響を見ながら、少しずつ人の移動を世界的に進めていくのかなと思います
また同社は1000人のパイロットを来年までに雇う計画もありますし
積極的に回復をアピールしていく時期に差し掛かっているように見えます
今買うのは怖すぎますが、良いニュースが出てきたら買ってみても良いかなと考えます
また、デルタ株に関するカンファレンスコールでも質問も数多くありました
多くの回答は、”主要の顧客はワクチン接種済みなので問題ない”です
すなわち、出張や旅行をするような層はワクチンを打つなどの対策を行った上で
飛行機に乗っていく、といったシナリオです
これには確かに一理あるのかなと思います
こういったプラスの考え方をどう引っ張っていくかですね
株価は下落
株価は良く反応しませんでした
ここ半年で見ますと最高値から20%くらいの下落ですね
経済再開が思ったよりも弱く
特にオフィスに人が戻ってきていないことが最近のトレンドですね
それは出張での利用が減っていることになるので
ビジネスクラスで稼ぐ航空会社にとってはマイナス要素です
この出張の判断は$MAR, $Hの決算で確認できます
もしこの2つの銘柄の決算がポジティブサプライズきましたら
$DALも次から化けるかもしれません
後は、当然海外旅行の見通しが立たないと辛いですね
連想し買える銘柄を考える
本決算で一つ分かったことがあります
”米国内のレジャー”はほぼ復活ということですね
ここのあたりに特化している銘柄は今後光る可能性があります
米国内での移動を考えると
例えば米国での売り上げがほとんどである$LYFT
米国内で多く営業しているチポトレメキシカングリル($CMG)のような
レストラン銘柄も好調だと思います
あるいは圧倒的に国内線が多いアラスカ航空($ALK)も
もしかしたら面白いことになるかもしれません
昔ずっと利用していたアラスカ航空は個人的にも思い入れが強い会社です
今年の夏はアラスカで避暑だ!!ワイルドライフだ!!
のような米国人は一定数いると思います。株価は現在下落中です
同社は硬い経営と高い評判(米国内での)で知られており
配当も出している、航空会社としては珍しい部類です
ただ低いとはいえ出張で売り上げの3割を稼いでいるので
そこがどう影響及ぼすかが注目です
本銘柄の決算は7/22です。楽しみですね
内容が良かったらゆっくり入ってみても良い銘柄だと思います
**決算結果が後日発表されました。こちらをご参照ください
他移動・レジャー銘柄の決算も要チェック
上記で挙げた銘柄は特に決算を見て
ポジティブサプライズなら買えるものかと思います
また他にも多くのレジャー銘柄があり
そちらもポジティブサプライズを出す可能性は十分にあります
今米国市場が不安定なので
いつ買いに入るかを間違えると大変なことになるかなと思いますが
その時がきたら買えるようにしっかり他銘柄と一緒に決算は押さえて行こうかなと考えています