カーニバル・コーポレーションが6/24に
2022年第2四半期(3〜5月分)の決算を発表していました
ティッカーシンボルは$CCL です
同社はクルーズ船を持ち世界中を回るクルーズを提供する会社の第一人者です
クルーズ船を保持し、きれいにメンテし、動かす必要があるビジネス形態上
新型コロナウイルス騒動で一番大きくダメージを受けた銘柄の一つだと考えられます
それが故、まだまだ株価はコロナ前と比べてかなり低い状態です
逆に言えば伸び代は高いと言ったことになります
前回の決算はこちらでまとめています
ポジティブな予測ばっかり述べていましたが
カンファレンスコールで燃料費高騰が考えられてないと総ツッコミを受けており
Q3に黒字化と述べているが難しいという所感でした
決算結果は予測を下回る
予測をまたしてもまたしても下回る結果となりました
もうずっと予測を下回り続けており、もはや死にかけです
同社の発表はこちらで確認できます
2022Q2 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | -$1.61 | -$1.08 | ❌ |
売上高 | $2.4B | $2.76B | ❌ |
売上高前年同期比(YoY): +50%
ハイライトとしましては
稼働率が69% (第1四半期は54%) 6月は80%近い稼働率
インフレ・燃料価格の上昇の影響がとても大きくQ3と通期で赤字予定
ワクチン未接種者は依然としてクルーズ参加不可
2022年第3四半期で調整済みEBITDAは黒字見込み
予約状況はQ1と比べて2倍
船舶の91%が出航できている
営業キャッシュフローはプラス
採算が弱い小型船舶は売却
同社は不況自体は何回も乗り越えておりノウハウがある
引き続き需要は高い
前回の決算だとQ3と通期で黒字だよと述べており
カンファレンスコールでそんなわけがないとフルボッコにされていましたが
実際にその通りになりました
今回のカンファレンスでは今後の需要に対する懸念に対して多く質問があり
それに対しては非常に高い、問題ないといった楽観的な話が多かったです
今後不況が来ると言った前提にも同社は否定的でした
貯蓄率は高く、失業率が低いのが今だという理由からですね
同社はポジティブな見通しや
良いところばかり取り立てて発言することが多いのですが
蓋を開けてみると決算がダメ、、というのがもう一年つづいているので
過度にこの会社の言葉を信じるのは愚策かなと思います
株価は上昇したが直近で下落
株価は本決算を受けて上昇を一瞬し、下落を続けております
直近の下落の理由としてはモルスタが株価0予想を出したり
ウェルズファーゴのアナリストも目標株価を引き下げたりしたからですね
仮に株価が上がるとしても
依然として公募増資しまくって株数がだぶついている状態なので
上がりはかなり弱い状態です
過去一年のチャートは以下です
上値抵抗線がいくつもあってとても買えるような形はしていないです
このような株を買える精神がちょっとわからないです
今後も強く強く株価が上がっていくシナリオはなかなか想定しにくいです
良い決算が出て株価が大きく上がっていき
きちんと黒字で負債を返せていることがわかってからかなと思います
なのでまだまだ買えないかなと考えます
終わった銘柄のうちの一つ
この銘柄は新型コロナウイルスの影響を大きく受け
リベンジ消費の対象となるようなものでした
実際多くのインフルエンサーもCCLはいつか伸びると言っており
それを信じた人が買い集まった時期がありました
しかしロシアによるウクライナ侵攻
原油高
インフレによる景気悪化、個人消費悪化
などからそのシナリオは崩れ去っています
複数のブランドの売却についても質問がありましたが
それに対してはイエスでもノーでもなかったです
過去の期待は忘れてしばらくはショートすべき銘柄かなと思います