ティッカーシンボルは AFRM。オンライン決済を提供しています
今年2021年の1月にIPOされたばかりの企業です。設立は2012年です
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IPOから株価は急伸、決算も問題ない状態が続いていますが、今すぐには買えない銘柄だと思っています
ストーリーは好きなので、問題が解決したら入りたいです。買うなら2021年後半以降を予測しています
クレジットカードの破壊
米国ではクレジットカードの金利が大きな問題となっています
カーロドーンの金利が15%近くになったこともあり、支払い遅延もしばしば起こる、といった現状です
一方でAFFRMは消費者がものを購入する際に分割払いで支払うことができ
わかりにくい金利もない
といったサービスを提供しております
合言葉はBNPL(Buy Now Pay Later)でして、今買うけど支払いは後 の意になります
またクレジットカードは"信用"を表していると言われます
カードを保有できる人は一定のステータスがある人だ、、といったイメージは日本でもあると思います
これはまさにVISAなどのクレジットカード会社が作り上げてきた虚像なのですが
Affirmは、クレジットカードを持てないような人々や若者を対象にしつつ、このイメージを破壊しようとしているのです
"クレカで払うなんてダサい、これからはAffirmで今すぐ買って後払いだ"
この文化を根付かせようとしているのですね
このような企業は他には
Afterpay, Klarna などが挙げられます
Affirmはそのうちで一番大きい会社ですかね
株価は軟調
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最高値は$140,今は$70以下なので半分の株価になっています
まだ底を付けているかどうかわからず、今買うのは非常に怖い状況です
PTONへの依存からの脱却
AFRMが最も良く使われているのは、米国で一台ブームとなっているペロトン(PTON)のフィットネスマシン購入です
コロナ下でみんな外でジムに行けなくなってしまった為
部屋の中で行うフィットネスが2020年にブームになったわけです
ペロトンのバイクは$2000以上もしますが、AFRMのBNPLサービスで金利なしで購入することができます
ちなみにPTONの株価は以下。最高値からは4割弱下落です。
AFRMと全く同じように2月半ばからスッテンコロリンしています
PTONの決算を見ればAFRMの決算も推測することができるが故、株価は連動するといったことですね
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またアメリカン航空(AAL)とも提携しており、航空券の分割払いにも乗り出しております
アメリカ国内での旅行は正常化しつつあります
クリスマスに帰省できない、と友人の米国人も言っていましたが
このイースター休暇とかで多くの人が飛行機を使って州跨ぎの移動をしていると聞きます
これは大きなトピックかなと思います
アメリカン航空の決算にも注目ですね
ブランドイメージが命綱
AFRMの提供するサービスの競合は無数にいます
上記で挙げたようなAfterpay, Klarna もBNPL企業ですが
同じくSezzleもBNPL企業です
カード会社である VISA, Mastercard, America Express も同様のサービスを展開しようとしています
またオンライン決済会社である Paypal, Stripeも同じくBNPLを展開しようとしています
例えばVISAは以下のように大きく宣伝をうっています
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buy now and pay later
と確かに言っていますね(まだ導入検討中ですが)
このようにBNPLのサービスは決済会社であれば誰でも真似できるものとなっております
そして言うまでもなく本点はAffirmにとって大きくマイナスです
VISAがカードローン無くなったよ、ってニュースが広がれば
Affirmなんて使う必要ないじゃん!VISAカード使うよ!
という人も多く出現しうるのです
差別によりステータスは生まれてきた
先ほども言及したようにAffirmは若者や貧困層をターゲットとしています
これは、カードを持てない、持てたとしても使える額が少ない といった
クレジットカード会社に冷遇されてきた人々へのアプローチです
クレジットカード会社は
そのような人々に"カードを渡さない"
一部の高級取りに”カードを渡す”
差別をしていくことでクレジットカードのステータスを作り上げてきました
この発想の違いは非常に重要です
VISAや他のクレカ会社のBNPLプログラムがどこまでうまくいくかはわかりませんが、注意は必要です
Affirmは若者のブランドである
繰り返しですがAffirmは今若者を中心に熱烈なブーム=ブランドイメージの確立を進めています
Affirmが生き残るためにはこれが必須なのです
BNPLではサービスの差は大きくつかないことは想像に難しくありません
(どの会社も金利を極限まで下げるので、あとは支払いの回数とかしか差別化ができない)
若者はクレカをダサいと思い、Affirmをかっこいいと思う
AffirmがブームだからAffirmを使う
このようなイメージを強く定着させるのがAffirmのミッションです
対象は若者や生活に余裕がない人々ですが若者の力を舐めてはいけません
若者はやがて年をとって、それを次の世代に伝えていくのですから、次世代のスタンダートになっていく、、
望まれるストーリーです
米国以外の動きも注目
Affirmは現在米国が中心です
BNPLのビジネスモデルは米国より
むしろ東南アジアやアフリカのような発展途上国でより伸びるのではと思われます
それらの国では
クレジットカードの普及率が低く
クレジットカード発行のための信用格付け制度がなく
負債 = 中国から借金を背負って発展してきたが、今その金利に苦しめられていて、借金はダメといった文化がある
といった特徴があり、BNPLが根付きやすいのではと思います
日本ではある程度クレジットカードが普及していますが
若者の間だとPaypayなど他の支払い方法が流通しています
クレジットカード信仰が高いので日本はなかなかBNPLは根付かないかなと思います
クレカのステータス、結構気にしますよね
BNPLのサービスに投資するなら、新興国で伸びているBNPL企業に投資するのも良いかなと思います
買うなら決算の様子を見てから
2021年の決算が重要になってきます
特に第2四半期以降がPTONの影響もあって大きく売り上げを伸ばした時期でした
まずはそれらの決算をどれくらい下回るのか、新しい支払いはどれくらい増えたのか
ここのあたりを見極めてから買い出勤としたいと思います
ロックアップ切れも7月に予想されますので
それまでは買わない方が無難かなと思っています