ズームインフォ・テクノロジーズ、通称ズームインフォが決算を発表していました
ティッカーシンボルは$ZIとなります
当社は営業とマーケティングに必要な情報をユーザーに対して提供するプラットフォームを扱っている会社です
企業の営業の人は、顧客の情報を調べてデータ収集し、資料を取りまとめた上で営業を行いますが
それらの活動をより効率的に行い、本来の営業活動そのものにフォーカスできるようにする目論見があります
また、リモートワークと相性が良いこともあり
契約締結までも同社で提供しているプラットフォームで完了できる点も魅力的です
同じような営業管理のSaaSといえばSalesforceですね
同社はSalesforce Killer と呼ばれてます
日本だとSansanがCRMの第一人者でしょうか
直近のハイパーグロース銘柄ではXX Killerのような物が多いですね
ShopifyはAmazon Killerと呼ばれてました
2020年6月4日にIPOされ、非常に注目度が高い上場を果たしました
主幹事はJPモルガンです
IPO初日に売り出し価格+62%でスタートしてますからね
そこから2022年まで一度も決算は失敗したことのない会社です
なお昔はよくzoomと混乱されていたこともありましたが
全くの別会社です
リモートワークと相性が良いB2B中心企業といった点では似てるのですけどね
(zoomはZoom Info の顧客です)
決算結果はとても良い
詳しい数字はこちらから
ここ数年でIPOされた会社らしいかっこいいスライドですね
2022Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 24¢ | 20¢ | ⭕️ |
売上高 | $288M | $278M | ⭕️ |
売上高前年同期比: +45.5% ⭕️
ハイテクグロースの中ではかなり良い方ではないのかなと思います
年間$100K以上の大口顧客: 1848社 YoY +48%
この数字の伸びの速度は鈍化しています
また全体的な顧客数は3万社を超えています
最近の新規顧客は以下の様に表されてました
なかなか有名な企業が並んでますね、良いことです
その他の数字もよく、コールでも特段に悪い情報は出てなかった理解です
なお、ガイダンスは引き上がりました
Q4四半期
EPS: 21 ~ 22¢ vs 予想 21¢ ⭕
売上高: $298M〜$300M vs 予想 $297.1M ⭕
通年ガイダンス
EPS: 80 ~ 84¢ vs 予想 80¢ ⭕
売上高: $1.094B〜$1.096B vs 予想 $1.09B ⭕
一方でフリーキャッシュフローのガイダンス下方修正が述べられてました
$1.08億→$0.998億ですね
後Billing(請求額ベース)での数字が微妙に悪かったでしょうか
別に、Billingが悪くてもいつかは計上されるわけだからあまり問題ないかなと思いますが
悪い情報を強いて言うなら、これくらいですかね
株価は下落
株価はこれを受けて大きく売られました
AHで-20%ですね。結構きついです
そんなに売られるほど悪い結果ではない
というのがネット上での見方かなと思います
ただ、PERが100倍を超えている企業なので
どう考えても株価が高すぎに修正が入ったとも捉えられます
XOMなんて9倍とかですからね
決算前までで-43%だったのですが、その後$34になったと考えますと
-60%くらいの現状ですね
2020年のIPO株として頑張ってきたほうですが、脱落となりました
高値から半値になっていないハイパーグロース銘柄、
後はもうCRWDくらいでしょうか
この企業もまだ決算を失敗したことがない企業になっています
小型ハイパーグロースは決算後に
これからわかる教訓は
小型ハイパーグロース銘柄はたとえ決算が良くても
PERの修正が入る可能性があるということです
ので、買うならば決算後が良いかなと思います
また、あえてこのような銘柄を買う理由もあまりないと思います
他にも決算数字がよく、株価が素直に反応する企業はあるはずなので
それらを探していきたいですね。それはITセクターではない認識です
新興国や、あるいはバイオのようなところなのかなとも最近考えています