Zoom Video Communications (ティッカーシンボル:$ZM)が
2021年度第3四半期決算結果を発表していました
前回の決算結果はこちらに記載しています
決算の失敗で大きな衝撃が広がりましたね
最近は経済再開に伴いこのような銘柄は下火になってきているように見えます
コロナ相場の絶対王者がどのように生き残っていくかは要注目です
数字は良いが成長率の鈍化がきになる
グラフなどはこちらから
2021Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $1.11 | $1.09 | ⭕️ |
売上高 | $1.051B | $1.09B | ⭕️ |
売上高前年同期比は +35%です
此処1年ほどは+3桁成長、その前も+70%、前期は+50近くの成長だった中で
ついに+35%まで下がってきました
これが需要の先取り、あるいは成長の鈍化というところでしょう
+35%ではもはやハイパーグロース株とは呼べませんね
これを受けてか今回のプレゼンでは2018年からの伸びを出さなくなりました
以下が提示されている資料です
前期までは以下のような推移を力強く表記していましたが
頭打ちを表現してしまうので、出さなくなったということですね
キャッシュフローは引き続き強いですが
こちらも頭打感はあります
NDR(他の企業で言うNRR、既存顧客からの売り上げ)は強かったです
サブスクリプションを展開している企業なのでこの数字はとても大事です
一回契約した人はどんどん $ZMに課金をしているということですね
つまり、経済再開下でもこのような機能は残り続ける証明にもなります
Zoom Phoneについても今回のプレゼンは明確な図示がなく
ところどころ記述はされていますが
少し厳しいかなと思います
全体的に、物足りない数字だったと思います
そしてそれが一番よくわかっているのが経営陣だからからこそ
このようなスライドになったのですかね
2021年度第4四半期ガイダンスもよかったです
売上高 $1.051B~$1.053B VS 予想$1.02B ⭕️
EPS $1.06~$1.07 VS 予想 $1.05 ⭕️
2021年度通期ガイダンスは引き上がっています
売上高 $4.079B~$4.081B VS 予想$4.02B ⭕️
EPS $4.84~$4.85 VS 予想$4.78 ⭕️
株価は大暴落
株価はアフターの決算を受けて大きく下落しました
ZMは決算直後に大きく下がることが多い銘柄ですが
今回は失望売りが多かったですね
最後の上げはARKがナンピンしている影響があります
なお少し長期で見ると最高値から-63%です
$ZMが買えない理由はこの記事で書いていたのですが
これに関しては(当たらない)自分のヤマカンが当たったことになります
テレビ電話ツールは残り続ける、間違い無い
でも$ZMである必要はどこにもない
これに対する反論がまだ弱いかな、、と認識しています
今Zoom Phoneをどんどん持ち出しているのは
BtoBでの囲い込みを頑張ろうとしているのでしょうが
さて、GoogleやMicrosoftの無料提供テレビ電話と比べてどこに強さがあるかは
難しいかなと思います
ハイパーグロース株の行く末を見守る
さて、米国では長期金利がひたひたと上がってきています
パウエル議長のFRB議長再選で
来年以降の金利引き締め回数が増えると言った風潮を織り込んでいるように見えます
二年の金利も上昇しイールドカーブは狭まっていることもわかります
つまり、近い未来に不景気が近く可能性がぐっと近づいたということでしょうか
このような地合いだとハイパーグロース株の価値は相対的に下がるため
大きく売られることになります
事実昨日はZM限らず、あらゆるグロース株が大きく値を下げました
例えば$CRWDも以下のような動きです
ハイパーグロース株の時代が確実に終わろうとしていますね
ZMも今買うべき時ではないということです
一方でZMは経済封鎖とは関係が高いため
COVID-19の患者数はよく見ておく必要がありそうです
米国で患者数が増加中です。痛ましいです
世界でも冬の近づきにより大きく感染が拡大しているように見えます
たとえばドイツでは再ロックダウンのニュースがありました
このような中で再びZMが輝く可能性もありますが
一方で歪な経済封鎖と政策支援は不健全なインフレを招く可能性があり
それが今の米国の問題にもなっています
なので、今後米国がロックダウンする可能性はあまり高くないと考えられます
環境要因としても今後ZMが伸びる可能性は低いですね
特需もなく、ハイパーグロース銘柄がやられている今
以上のことからもZMが今後輝く可能性はまだ低いかなというのが結論です
今投資をしたいなら、しっかり決算を出せている銘柄たちですね
来年以降は徐々に業績相場になっていくと予想されるため
今のうちにこのようなハイパーグロース銘柄のポジションは少なくしておきたいです