12月になりました。日本は突然寒くなってきましたね
さていつも通り半月の相場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の記事はこちらです。利上げ減速のみこみが初めて出たことで
大きく上昇した期間でしたね
今回も以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
結果としては
-上昇継続。良い株式投資環境に
-しかし小型やグロースはかなり弱い
-大型のディフェンシブ・高配当が強い
-ドル円は下げが続き円換算ではマイナス
といった状態です
諸々の経済指数の発表などで米国経済の陰りが強く出てきまして
ドル円が下落、株式が上昇と行ったトレンドになっています
ポイントとしましては、円換算で見た場合あまりプラスにはなっていないということですね
なので、泣く泣く円も抱えながら資産運用が無難かなと思います
一方で新興国投資への旨味が出てきているので、そちらにも少し投資しても良いかなと考えます
ただ中国は政府の顔色で大きく状態が変わるので微妙ですね
VTIは+1.85%
VTIは +1.85%でした
最後の上げによってギリギリ体をなしたといった感じですね
最高値からは-16%くらいまでに戻りました
ちょうど上値を結んでいったあたりの抵抗に今差し掛かっている感じです
上値がキレイに切り下がっており、チャート的には微妙ですね
なんとか上値をブレイクできると良いのですが、、
この後、大きなイベントとしては12/13がCPI発表
12/13~14のFOMCと続いていきます
数字をしっかり確認して、そこからポジションを取っていきましょう
VOOは+2.26%
こちらはS&P500です。いつもVTIと同じ動きです
VTIの構成の大半がVOOなので数字としてはほぼVTIと同じです
VOOの方が、なんとなく上がり幅が小さいことが多いのが今年でしたが
今回はVTIを大きく凌駕しましたね
最高値からは-14%くらいまでになってきました
こちらもテクニカル的に$395をブレイクできるかといった状態ですね
QQQは+1.37%
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はこちらを参考に、Apple,Microsoft, Amazon, Tesla, Google, META NVIDIA... で40%くらいです
ただ最近はAAPLとMSFTで25%くらいですね
GAFAMでバランス良かった時代と比べて大分偏ってきました。
一方Zoom, U, CrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
最近だとペプシコも上位銘柄として存在感を出してきましたね
(といっても割合は2%ですが)
上がる時はVTIなどと比べて極端に上がることで知られています
一方で下がる時は大きく下がる銘柄です
今回はこの例に合わず小さな上昇でした
原因はGAFAMのようなテック全体が元気ないからですね
最高値からは-27%です。ちょっと買えないかなと思ってます
QQQを買うならVTの方が堅実でして
より大きな上昇を狙うなら他の銘柄のほうが良いかなと思います
ARKKは-1.13%
ARKKは破壊的技術、すなわちイノベーティブなテック企業に投資するETFです
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
TSLA ZM ROKU EXAS CRSP NTLA SQ TDOCなどなどです
上位銘柄はだいぶ様変わりしましたね。
EXAS, CRSP NTLA はいずれもバイオテクノロジーの会社です
ちょっと前までは広告系やIT技術系の会社が多かったのですが
ここにきて大きく舵を切っています
上がるときは躁鬱のように上がるのですが
前回同様元気がなかったですね
VTIなどが+3%とかだとだいたい+7〜8%上がるのが常でしたが
今回は逆にマイナスに突き進んでいます
技術系・ハイパーグロース系からは資金が抜けていることが大きく確認できます
ARKK自体は最高値から見ると-75%ですね
依然として冬の時代です
HDVは+2.13%
HDVは堅調に回復しました。
VTIより大きいレベルで上昇したので、結構珍しいですね
保守的・ディフェンシブな銘柄に引き続き資金が集まっているように見えます
HDVの最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, CVX, VZ, ABBV, MRK, PM, MRK,PXDなどです
エネルギーが20%くらいを締めており、オイルでギトギトのETFになってきました
長期で見ると最高値から-1.4%です。他のETFと比べても傷が浅い状態です
この理由は、エネルギー企業がまた一人黙々と株価が上昇中だから、とも考えられます
ただ、12月に入ってエネルギーはちょっと下火ですね
前々回からディフェンシブが大きく買われたことをどう捉えるかが重要になりそうです
不景気が来るとされている中、このような銘柄は当然人気になりやすいのは確かです
高配当の春がやってきているのかもしれませんね
SPYDは+2.3%
SPYDも同様にVTI以上に上昇しました
高配当銘柄への大きな資金流入が続いています
SPYDはS&P500のうちの高配当銘柄を上から100個並べたETFです
最近の銘柄はBKR, CVX, NEMなどですね。それより下はあまり有名ではない銘柄です
エネルギー企業が最近また息を吹き返している影響もあり
割と良い成績が出ている状態ですね
最高値からだと-7.47%です
成績的にはHDVが最近強くなってきたので
わざわざ不安定なSPYDを買う理由もあまりないかなと思っています
IWMは-0.1%
IWMはラッセル2000に連動する銘柄です。要するに無名小型株の詰め合わせです
下落すると炭鉱のカナリアとして悲観相場が来るのではと言われています
小型株なので上がる時はガンガン上がりますが
下がる時もガンガン下がります。大きく持つのは避けたい銘柄ですね
また赤字企業もそれなりにあるので、利上げには弱いETFです
今回は下落です。小型に対してはきつい状態が続いていますね
最高値からは-22%です
チャートを見て買いたいとは特に思えない感じですね
ドル円に考慮しつつ
米国債10年利回りはCPIの数字から頭打ちのような推移になっています
利回りが下がれば株式、特にグロース株にはプラスなので良いかなと思います
確実に下げ進行になっていますね
今後もうまく下がっていってくれると良いです
ドル円は引き続き落ちて-2.6%でした
ここが今回の一番のポイントですね
原因としてはもちろ諸々の経済指標が弱いといった状態で
ドル高に対しての疑問符がついたから、になります
VTI,VOOでプラスになっていてもこの結果により円換算ではマイナスです
今後もCPIや他の経済指標で弱い数字が出てくると
ドル円が-10,20%といった下落は考えられます
-10%で 122円、 -20%で109円ですね
そのときに米国株が+10%, +20%でようやくプラスになるのですが
果たしてそれだけの力があるか、、はしっかり考えないといけません
ビットコインは大暴落後に熱が冷めていっている状態です
仮想通貨界隈が冬の時代ですね
こうなると急に反発はできないので、すこし時間を使いながら見ていくのが大事だと思います
イーサリアムも同様です。全ての仮想通貨で希望が見えない状態が続いています
また、米国経済の弱さがでたことで新興国投資の妙味が大きくなってきています
今後さらにドル安が進み経済弱々になっていくならば
いよいよ新興国の出番かもしれません
この状態では米国の投資家が世界に目を向けるときが多いからですね
その他ウォッチ銘柄としまして
INDAは半月で+1.33でした
インドの時代がくるか、、はまだわかりません
ポーランド、例えばEPOLも直近は非常に強くなってきています
こちらはロシアに大きく振り回される国ですが
非常に良い会社も多く、次の投資環境としてふさわしいと思っている人も多そうです
半月で+3.71%です
後、急にSNSなでFMが話題に上がってきているので一応載せておきます
このHPでも急激に検索されるようになってきました
iシェアーズ MSCI フロンティア & セレクトEM ETF
ティッカーシンボルはFMです
詳しくはこちらを見ればよいのですが、構成はベトナムが2割
ナイジェリア、バーレーン、ペルーが7%ほど
ルーマニア、カザフスタン、、となっていきます
半月で+6.9%ですね
今後どのように動いていくかは注目です
長期で見ますと、エネルギーブームの少し後のような2014年に頭を付けています
一回上がりだすとずんずん上がっていく銘柄ですね
これは出来高が少ないため、他の大型銘柄から資金が抜けて流入した場合に
株価が上がりやすいといった側面があるからです
今後は少しチェックしたほうが良いかなと思います
全体的にはドル安による不安が拭えない状態が続いていますね
もし円で暮らす必要があり、ここ数年で大きなお金がほしいのならば
いま米国株に投資してもあまり旨味はないのかもしれないです