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ZM 資産運用 銘柄分析

[ZM] Zoom 2021年の見通し

投稿日:2021-04-03
更新日:

言わずと知れたZoomです
ネット経由でのビデオ通話を提供していることで有名です

ビデオ通話はSkype(Microsoft), Teams(Microsoft), Meet(Google)など群雄割拠ですが
独自の技術を持つZoomはそのなかでも高品質・低データ量を提供することで優位性を持っています


決算がずっと良かったので持っている人も多いのですが
個人的にははてなマークがつくため今は買わない予定です
Zoomを買うならクラウドストライクを買いたいです

株価はかなり下がってきている

10/20に$568をつけて、頂点から43%の下落です
なかなかすごいですね
クラウドストライクやスクエアと比べてもこの下落率は段違いです
まだ底が見えない落ち方のため、今から入るのはかなり辛い展開になる印象を受けます


この下落の理由は2021年の成長に懸念があるから、が主な理由になります

アフターコロナでも成長し続けられるか

市場参加者が気にしているのはこの点だと思います

特に
 Zoomを導入した企業はZoomをなお契約し続けるのか?
 新規にZoomを導入しようとする企業はどれくらいいるのか?
これらが焦点になりそうです

ポジティブな見方としては
顧客がZoomを使おうといったら企業は使わざるを得ないから契約はし続ける
出張の一部はなくなり引き続きZoom会議で代用され続ける
というものです

しかし、個人的にはこの意見に対し疑問があります
顧客がテレビ会議で良いといったら会議はテレビ電話を使う、この点は同意します

一方でMicrosoft Teams, Google Meet などを使える企業がますます増えていることは周知の事実です

一気にユーザーを増やしたTeams
Google Meetも利生数は増えています


そしてこれらジャイアント企業が運営しているTeams・GSuiteのメリットは以下につきます

Office/GSuiteを導入している企業なら追加料金なしで使える

OfficeはWordやExcelを導入している企業なら
GSuite = Gmailや Google Drive, Google Spreadsheet を導入している企業は追加料金なしで使えます

(ある程度の)企業は
上記のどちらかを導入していることが多いです


さて、ここから導かれることは
わざわざZoom使わなくてもTeams/Meetでいいのでは?
といった企業の気づきです

テレビ会議が求められている、、
でもZoomのようなサブスクリプションは今後も契約してられるかわからない
あれ、待てよ。Office使ってるならTeamsで会議で良いのでは?

と考えるわけです

それを提案された場合、わざわざ利用者が
いや、Zoomを使う必要がある
とはあまりならないのでと思います。一般企業のユーザーはビデオ通話品質をあまり気にしないため
(一部中国企業ではGoogleが使えないためMeet禁止などありますが)

つまりこのような、GoogleとMicrosoftの取り込みを考えると
Zoomの契約者数は伸びず
むしろ既存のユーザーがMicrosoftやGoogleに取られていくシナリオが考えられるのです


ここがクラウドストライク(CRWD)との決定的な差です

CRWDも同様にコロナ下で急速に成長したため、2021年に成長の先細り・サブスク解約が懸念される銘柄です
しかしセキュリティはMicrosoftやGoogleの何かで替えが効かないのです
更に、企業はセキュリティポリシーを頻繁に変えることを嫌います
(変えた直後に何か起こるくらいなら、変えずしてやり過ごしたいからですね)
そのため一度導入した場合、解約せずに使い続ける可能性が高いのです
CRWDに関しては他にも有望な点はありますが、詳しくはこちらをご参照ください

第二の事業を立てられるか

基本的に事業1つで企業を大きくすることは難しいように感じます
先述の通り、他の巨大企業の"おまけ"に組み込まれてしまう場合、勝ち目がなくなってしまうからです
またそのような驚異が現れてしまった場合、あっという間に潰されてしまいます
GoogleやMicrosoftはそのように(買収などを繰り返して)小さい企業を潰したり、取り込んだりしています


例えばSquareはリアルの"決済簡素化"とネット経済圏の"キャッシュアップ"二つ事業の主軸にしています
Uberもウーバーイーツとウーバーがあるように
複数の稼ぎ頭があることは企業のリスク分散になるのです


Zoomは今現在はビデオ通話一本しか事業の手立てはありません
それがMicrosoftやGoogleに奪われた場合
あっという間に企業業績が転がっていく可能性があります
Zoomはこのリスクと常に隣り合わせなのです

わざわざ今買う銘柄ではない

確かに決算は今までとても良く
株価は好調でしたがそれは過去の話です
2021年の決算内容次第では更に株価が下がっていく可能性も捨てきれません
特に4~6月期からは去年比でかなり厳しい数字となることが予測されます
まずはそれらの内容をみて買うかどうかを決めた方が良さそうです

決算が今後も2020年度と同じように右肩上がりだったら買えますが
去年度に比べてマイナスになる可能性の方が高いと思っています




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