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WMT 資産運用 銘柄分析

[WMT]Walmart 2023年度第2四半期決算良し 解釈が分かれる

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Walmart, ウォルマートが8/16に2023年度第2四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$WMTです

同社はスーパーの他、Eコマースも提供しています
特に昨今ではEコマース事業で大幅躍進
無人化・オンライン化・ドライブスルー化で大変革
と、過去の評価を置き去りにしていくほど変革が行われている企業です

大量消費の時代の寵児として生まれ、今大きく身を切って変革をおこなっている
よくもわるくも米国らしい企業だと考えます
(昔アラスカのボスはこの企業のことを Social Problemと呼んでいましたが
 言い得て妙だと思います)

アメリカ大陸では特に大きなシェアを持っている企業ですが
傘下の企業を使いながら世界中で幅を利かせている企業です

前回の決算結果はこちらで、良い数字でした

決算内容は良い

詳細はこちらから。良いパワポ資料ですね

2023Q2結果予想評価
EPS$1.77$1.60⭕️
売上高$152.9B$149.69B⭕️

売上高前年同期比:+8.4%
現在インフレが凄まじいので売上高で評価するのはあまり望ましくないですね
市中のインフレも+8%なので、乱暴にいうとあまり成長していないという感じです

在庫処分セールをおこなったため利益はあまり増えていないとのことでした
営業利益はマイナスですからね


内訳を見ますとUSの売上が相変わらず強いです
Walmart US $105.1B +7.1%
Walmart International $24.4B +5.7%
Sam's Club $21.9B +17.5%

USではピックアップとデリバリーで堅実な伸びがあるとともに
walmart.com(Walmart+)の成長も見事です
Walmart+に入会するとストリーミングも見ることができ、それが人気とのことです

全体的にはQ2中でも食料品・消耗品でインフレが進んでおり
それが利益を圧迫したとコメントしていました

ウォルマートは中所得以下の人が使うことが多いのですが
最近は高所得者も使うようになってきたと発言もありました
インフレの悪影響なのか、節約のためにWalmartを使うということです
興味深いですね

インフレで食料品の値段は上がっている一方で
プライベートブランドでは価格を下げておりそれが好調とのことです
特に缶詰やチキンなどWalmartで安く買えますからね
PBの売上比率は1Q 比で2倍とのことです。びっくりです

ちょっと話題になっていた在庫コストはだいぶ収まっており
今後のハロウィン・クリスマス商戦は準備万端とコメントありです

自社株買いは前倒しして2023年度終わりまでに$10B購入予定です
株価が上がることを意味するので良いですね

売上 147.5B$ (従来予想144.7B$) EPS 1.29~1.32$(同1.29$)

通期ガイダンス、3Qガイダンスともに引き上がりました
3Q
売上高: $147.5B
EPS: $1.29~1.32
通期
EPS: $5.74~5.87
売上高: $598.9B

良い状態ですが、EPSは前年同期比でマイナス成長ですね

株価は上昇

株価は決算発表後上昇しました
寄りで発表しており、そこから+5%の上昇ですね

同社は7月中に利益警告を出して一時期大きく売られていたのですが
そこから+14.26%となっっています

似たような銘柄も同様に値を上げました
ターゲット($TGT)も上昇しています。決算は本日ですけど

ホームデポ($HD)も同様に上昇しました


ということで$XLP(Consumer Staples Select Sector SPDR Fund)も
また随分上昇してきました
最高値から-4.3%まで回復ですね

このETFは米国生活必需品の水準に追従する物です
数字が戻ってきていると、景気良化によるインフレ継続が気になってしまいます


救いは石油系の数字が悪いことでして
これが次のCPIも下げの要因になるといった憶測を呼ぶことになっています
ガソリン価格がまだ順調に下げていくことを祈るばかりです

景気後退懸念の和らぎ?

Walmrtの好決算は、米国景気後退の懸念和らぎとも取れます

その場合インフレは高止まりとなりFRBは利上げを繰り返し株価に悪になるでしょう
今の株価上昇はもう0.75%利上げは行わないことを前提にしていますので
株価、特にハイテクにとって大きなダメージになりそうです

ただ、この好決算はあくまで高所得者層が購買するようになっただけと判断することもできます
つまり高所得者が本来高い値段で買うはずだったものが
そうではなく安くWalmartで済ませたということです

この理屈ですと、全体的に見て経済は落ち込んでいると考えられるので
次のCPIもポジティブに下振れして0.75%利上げ懸念が消えることになります

今回のファクトセットからどちらに解釈するのかは難しいところですが
個人的には後者になることを祈っています

これ以外にもCPIに影響を与える数字は当然エネルギー価格なので
毎日のようにガソリン価格をチェックして行き
魔の9月を乗り切って行こうと思います


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