Walmart, ウォルマートが2022年度第3四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$WMTです
同社はスーパーの他、Eコマースも提供しています
前回の決算結果はこちらで、良い数字でした
決算内容は引き続き良し
詳細はこちらから
2022Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $1.45 | $1.40 | ⭕️ |
売上高 | $140.5B | $135.6B | ⭕️ |
売上高前年同期比:+4.3%
問題ない数字ですね
既存店が売り上げを引き上げました
ガイダンスも引き上がりました
22年度通年ガイダンス
EPS $6.4 VS予想 $6.32 ⭕️
第4四半期でのUSの既存店売り上げは+5%予想とのことです
ただ石油価格上昇によって利益は少し低めになるかもということでした
インフレに言及もありますが
会員制など価格転嫁で着実に成長を強めている印象です
ただ利益率が落ちているのはマイナスです
内訳を見ますとUSの売上が相変わらず強いです
Walmart U.S.: $96.6B(YoY +9.3%)
Walmart International: $23.6B(YoY -20.1%)
Sam's Club: $19.0B(YoY +19.7%)
Internationalの売上YoYが落ちている理由は
英国・日本での事業売却の影響です
Sam's Clubはコストコのような会員制スーパーですね
ここがしっかり伸びているのは好感です
あとはBNPLの$AFRMと組んだのがニュースでしょうか
ネットでの買い物もaffirmで済ませよう、ということです
米国のクレカ事情は日本と随分違うのでなんとも言えませんが
日本で一括払いのクレカを切るのと似たような感じかもしれません
Walmartは昔レイアウェイといったサービスを提供しており
それは頭金など払って後は分割、、のようなイメージだったのですが
与信から取り立てまで全部やってくれるaffirmの方が便利だとなったわけですね
株価は好反応
決算後はいつも通り下げましたが
その後買いが入って株価は持ち直しています
特に今回は利益率の低下が気にされてそうです
ここ半年だとレンジ相場になっていますね
五年くらいだと倍になっているので少し様子見の時期かもしれません
時代に合わせるスーパーは未来を占う
最近のWalmartの動きを見ますと、時代の流れに大きく乗っているように見えます
COVID-19の影響による
無人化、オンライン化、ドライブスルー化がその例です
例えばモバイルオーダーすると
店員さんが詰めてくれてドライブスルーでピックアップ、、のような流れです
ある場所だと、倉庫だけ置いてあって期限までに取りにいく、、といった感じですね
この流れは米国ではより加速していくだろうと思います
つまり極論はレジがなくなるということですね
このように決済のような構造改革はかなり力を入れており
昔みたいにドル札を手渡しして、、のような風景は過去のものとなりそうです
どうでしょうか、米国の超大手であるWalmartがここまでやっていると
日本の企業の変革速度は遅いような気もしますね
(もちろん、これは大量購入の車社会アメリカだから成り立つ部分もかなりあります)
生き残りへの本気具合が透けて見えて、個人的には好きです
また、Walmartの決算は米国の小売り売り上げの見通しと大きく関係があります
この企業が次の見通しも明るく出すならば
年末商戦はそれほど暗くないだろう、、といった見通しが出せます
今回もその展望が見えそうです
米国は個人の消費で経済が成り立っている国ですが
サンクスギビング後の年末商戦で、人々がしっかりものを買うことにより
GDP成長も望める、こんな未来ですね
一時期はサプライチェーンの乱れで悲惨な結果も多く想定されましたが
それなりの結果が期待できるかもしれません
しかし利益率の低下は否めないので
引き続きウォッチは必要です