シュルンベルジェが決算を発表していました
日本だとあまり馴染みがない企業ですが
石油や天然ガス油田の探査からそれに必要な道具
それに関するコンサルティングの提供などを行う
エネルギーの超上流企業として知られています
原油などを得るためにどこを掘るべきか
どうやって掘るべきか
どれくらい投資すれば採算が出るのか
採掘のための設備はどこから調達するのか
オペレーションはどうやるのか
などをオイルメジャーにそれらを提供しているので
オイルメジャーの影の王と呼ばれている企業です
この企業が好調だと、その下流にあたるオイルメジャーも
設備投資に積極的だと判断できるかもしれません
原油価格は一時に比べて大きく下がりましたが
それでもエネルギー企業はこの冬にかけて需要は高いのではないかと考えます
台湾有事の可能性も一気に囁かれていますし
もしかしたらエネルギー業界全体が買いかもしれませんね、、
これは考えたくないですが、、
結果はよし
詳しい結果はこちらから
2022Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 63¢ | 55¢ | ⭕️ |
売上高 | $7.5B | $7.1B | ⭕️ |
売上高前年同期比: +33%
EPSは2014年以来の高値とのことです
売上の内訳は以下です
・Digital & Integration +11%
・Reservoir Performance +22%
・Well Construction +36%
・Production Systems +28%
Well Constructionは坑井(こうせい、と読みます)
要するに油田を掘っていく施設の建造ですね
ここ数回の決算では北米でのパフォーマンスに引っ張られた数字が出ていましたが
今回は欧州・アジアも良い感じの伸びが出ています
前年同期比としては
北米 +37%
南米 +30%
EUなど +38%
アジアなど +15%
良い数字ですね
過去7年間で最高の利益を計上を達成しております
原油・ガス価格の高騰で油田掘削や機器販売が急増しており
世界中で掘削が活発化していると言った感じです
一方でOPECでの減産も発表されており
インフレからの不景気突入
施設投資減少、エネルギー需要低下も十分に考えられるので
良いことばかり捉えないようにしましょう
ただ、2023年のFIDは1700億ドルで、過去10年で最高となるとのことです
SLBとしては、暫くは明るい未来を見てそうです
次四半期も売上高は20%台半ばを予測しており
調子の良い状態が続くとのことでした
株価は上昇
株価はこれを受けて上昇しました。金曜日は全体的に調子の良い日だったこともありまして
大きな大きな上昇でしたね
なんと、SLBは一ヶ月で+50%近い株価上昇を叩き出しています
この事実にどれだけの人が気がつけているのか不明ですね
長期で見ますと株価は新しい状況になってきていることがわかります
10/24に一時的に株価が下がった後、もう一度この水準まで来ればカップウィズハンドルの完成です
ここを突き抜けると、直近では新波動なので面白い展開になるかもしれません
スケールは小さいですが、エネルギー企業も最近は好調です
XOMも以下のように最高値の更新を狙っている状態です
エネルギー企業がもう一花咲かせられるか要チェックですね
本格決算シーズンスタート
SLBの決算が出ると、いよいよ決算が本格スタートしたなと思えます
今のところの決算を見ますと、少し数字が足りない企業が多いですね
$AXPでは旅行需要の順調さが述べられてましたが、ガイダンスが微妙でした
$VZもダメ
$POOLはOK
$TSLAはダメ
$FCXもダメ
$PGはかろうじてOK
と言った感じです
素材系が辛そうな理由としては不景気が近いから
メーカーはインフレに苦しむ
そんな状況が目に浮かびます
これからGAFAMの決算が始まっていきます
Meta, Amazonの決算はまた悪そうですが
Googleも広告系の収入不安は続きます
Appleも新型iPhoneも売れてないとか
悪材料を気にし出すとキリがなさそうです
中間選挙前の11月、12月と株式的には良いシーズンになってきているので
季節性をうまく味方につけながら
SLBのような良い数字を出せる企業を買い集めていきたいですね