ティッカーシンボルは SHOP です
Eコマース=通販のプラットフォームを提供しているカナダの会社です
米国ではAmazonキラー = Amazonを倒すもの
といった異名を付けられ、Amazonの次のシェアを持っております
2021年の見通しは結構厳しいものとなりそうです
ただこれはAmazonも同様の観点のものです
一方で、Shopifyは単なるECサイトではなく
"大きな組織"に対抗する"中小"といったDNAを持ちます
この潮流は今後も続くと思うため、注視はしていきたいです
Amazonとの違い
Amazonキラーと言われますが、実際にどの様に違うのか知らない人も多いと思います
特に大事なのはモール出店型ではない、といったことです
Amazonや楽天などは"架空のショッピングモール"を形成しています
お客さんは何かを購入するためにAmazonや楽天のサイトにアクセスし
そこから欲しいものを選ぶ といったプロセスとなります
ショッピングモールには当然ショバ代、出店料がかかりますが
Amazonの場合は売り上げが上がった際の手数料となります
これがおよそ30%と言われており、いくら集客力が大きいAmazonとはいえ、出店側の負担になってきています
大きいお店なら良いのですが、月に売り上げが決して大きくない商店ですと、Amazonで売ると手数料で赤字になってしまうリスクが大きいのです
一方Shopifyはあくまで
"企業が自社で通販サイトを運営するのをサポートするサービス"
を売っています
つまり実際に通販サイトを作成し、運営していくのは出店側となっていきます
(もちろんデザインテンプレートをクリックしていくと簡単に開設できるので難しいIT知識は不要です)
集客力はAmazonに比べると見込めませんが、かかるお金はサブスクと、販売額の3%くらいです
特に重要なのは、この様な個人経営の販売形態は"リピーターに強い"といった側面を持つことです
Amazonの利点はあらゆる出品者の商品があることですが
逆にそれが故にお客さんはどこから買うのか決定しないといけない
といった欠点にもなります
皆さんもお気に入りの商品などで予めどこから購入することが決まっている場合は
わざわざショッピングモールを回って考えるより
決め打ちして買ってしまうことが多いのではないでしょうか
Amazonの利点はあらゆる出品者の商品があることですが
逆にそれが故にお客さんはどこから買うのか決定しないといけない
といった欠点にもなります
特にコロナ下で求められたことは
"今まで"利用していた商店のリアル→デジタルへの変化であり
"新規"のお客さんの集客
ではありませんでした
これが故に2020年では(特に中小の)多くの出品業者が、手数料が高いAmazonから安いShopifyにお引っ越ししており
それが故に急成長を遂げたといった背景があります
NIKEがAmazonから撤退したのは記憶に新しいですが、それ以外にも
Tesla, NescafeなどでもShopifyのサービスが使われていることが確認できます
特にブランドイメージが強い会社ですと、Amazonに出品するより自社から出品した方が儲かるのではないかと予測できます
株価の今後について
株価は下落中
7月に$1000を超えてからは大きく動かず、一時$1400くらいまで付けたのですが
金利上昇の煽りを受けて$1000代まで戻ってきました。
株価が3桁になると割安感のイメージが出てきますが、厳しい状態が続きそうです
第4四半期決算は問題なし
決算は何も問題もありませんでした
EPS $1.58 VS 予想 $1.21 ○
売上高 $9.78億 VS 予想9.13億 ○
売上高YoY 93.6%
超優秀ですね。YoYが10%代の$AI等とはレベルがあまりにも違います
ただ一方で次の年のガイダンスを出さなかったことが嫌気されておりました
これはShopifyの経営陣も、
2020年があまりにも出来過ぎ=需要の先取り をしてしまっており、
2021年は苦しい状況になることを予測しているからだと思います
現にアメリカは今ワクチン摂取が大幅に進み
日に日に外に出る人が増えております
通販だけでなく、たまにはショッピングモールで実際に服をきたりしながら買い物をしたい人も多いのではないかと思います
そのようなシナリオが想定される2021年にどれくらい成長が続くのかは?がつくのではないでしょうか
少なくとも成長の減速は考えられます
また、PERも現在500倍近く、非常に割高な株価となっております
そのため2021年に新しくこの株に入るのは少しリスクが高いと思われます
今は買えないが2022年以降に期待
このShopifyですが、いわゆる個の時代の意思を注いでいる会社です
巨大企業で働いたり、商品を出すより、自分1人でものを売ったりした方が良い
といった時代を反映しているかと思われます
インフルエンサーなどがその典型です
Amazonのような超巨大企業は、巨大であるが故に
米国の民主党から増税・解体を示唆されていたり
中国マネーによって質の悪い中国製品が出されるようになったり
問題も大きく抱えています
そしてGAFAの寡占に嫌気が差した人々が今まさに、巨大企業から個人の時代を切り開こうとしております
このようなShopifyが個の時代を作っていく中心サービスになり
Amazonがオワコンと囁かれる時代も十分に考えられます
そのため引き続きチェックはしておきたい会社です
今はまだ買えませんがタイミングを見て買いたいと思っています