ロイヤリティファーマが2021年度第4四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$RPRXです
医療薬メーカーや創薬ベンチャーに対してお金を提供する代わりに
それらが達成したマイルストーンや売れた量に応じてパテント料を一部徴収するビジネスを営んでいます
そのため、期ごとに大きく変動するビジネスではないです
去年使われた薬は今年も使われますからね
この企業はおもに資金投下する先に対する目利きに時間をかけ
ほんの一握りの薬に対してしか投資をしないことで知られています
収入源は、医療薬メーカーや創薬ベンチャーでして
それらの企業が先に決算を出すので
結果の予測が非常に簡単ですね
今回もそんなに悪くはない見通しでした
また、どういうわけか世界中で日本だけが異常に注目している企業です
日本人人気は高いですがその他の国ではあまり話されない銘柄です
バフェットが購入した後売ったりして
耳にする機会は少しずつ増えてきたかと思いますがね
前回の結果はこちらです。特に問題はなかったです
結果はなんとも言えない
この企業は売上高や純利益を出しません
そのため他の指標を使って無理やり予想と比べてみます
結果は以下です
詳細はこちらから確認できます
グラフなどはこちらからもってきています。創薬関係に興味ある方は必見です
かなり細かいことが描かれています
ACR=Adjust Cash Receipts
ACF = Adjust Cash Flow の略ですね
2021Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
ACR(特許収入) | $543M | $556M | ❌ |
ACF(ACR-諸経費) | $488M |
ACR 前年同期比 (YoY): +12%
ACF 前年同期比 (YoY): +15%
収入のうち8割くらいが利益になっている企業は他探しても珍しいと思います
これは凄いことです
利益の右肩上がり具合を以下の図が示していました
キャッシュフローを株数で割って無理やりEPSを出すと
80¢ VS 予想78¢ ⭕️
となります
この出し方が良いのかは疑問ですけどね
2022年のガイダンスが$2.23B ~ $2.30Bとなりました
ちょっと成長速度が減った理解です
といっても構造的に大きく成長できないので、まあ仕方ないですね
11.76%増配ということで
配当利回りは2%を突破してきました
ちょっとした配当銘柄になってきましたね
本企業は特許料で儲かっております
そのため、どの製品が稼ぎ頭なのか、そしてその特許はいつ切れるのかを把握することが非常に重要になります
売上内訳の精査が必要
結果は以下。値はM$です
表はこちらから引っ張ってきました
2021Q4 | 2021Q3 | 前年同期比 | |
Cystic fibrosis franchise | 196 | 183 | 24% |
Tysabri | 94 | 96 | 2% |
Imbruvica | 89 | 88 | 4% |
Promacta | 49 | 48 | 5% |
Xtandi | 41 | 40 | -4% |
Januvia, Janumet | 38 | 38 | XX |
Nurtec ODT/Biohaven payment | 19 | 18 | NA |
Tremfya | 19 | 17 | NA |
上記三つで半分くらいの売り上げなのですが
この四半期だとあまり変わらない感じですね
Tremfyaはジョンソンエンドジョンソンからのロイヤリティでして
2021年7月からロイヤリティが発生しています
新しい薬品のロイヤリティが増えていることは良いことだと思います
一方で2022年は
Trodelvy
Cabometryx
などの結果によって大きく変わりそうとのことでした
Tremfyaも2022年にマイルストーンがありますね
来年は治験結果によってはロイヤリティ収入が大きく動きそうです
株価は好感
決算はプレで発表され+3% で引けました
二期連続で決算後プラス推移です
前回株価がようやく上昇したと思ったらまた降り坂に入り
ずっと底辺りを行ったり来たりしています
ウクライナ情勢とかあるので一概には言えませんが、あまり好ましくはないですね
VTIとかと比べると、指数よりかは善戦していることがわかります
チャート的に見るとあまり買いたくないですね
レンジ相場は継続の感じです
今回も買いはパス
あいかわらず株価が株価なので
今回も買いはしません
いくら良い企業に見えても株価が上がらないことには仕方ないので
日本だけでなく、世界で話題に上がる日を待ちながら
決算を見つつ他を物色したいと思います
配当を狙うなら他に美味しい銘柄があるわけですし
あまり旨味はまだ感じていない状態です