ナイキ、Nikeが2022年度第4四半期期決算を発表していました
同社はスニーカーやスポーツ用品を中心に世界中で販売を行っています
日本法人はナイキジャパンですね
世界中でもフィットネスブームは続いており
スポーツブランドとしては圧倒的でしょうか
ここを見てもNikeが好きなスポーツブランド一位、
続いでadidas
Under Armour
New Balance
Puma
6位に日本のasicsですね
日本だと似たようなメーカーはデサントやミズノがありますね
日本はスポーツビジネス全体がまだ未熟と言われていますが
メーカー、アスリート、スポンサー全ての組織が協力し
大きくなってほしいですね
日本はどうしても、お金を稼ぐことに対しての妬みが大きく
特にスポーツ選手がお金を持つべきでない、、のようなわけわからない主張がまだ根強くあったりします
このような方々はもっと尊敬されるべきだし
もっとお金を稼いで使っていってもらいたいものです
そのためにもメーカーにも頑張って欲しいです
同社は決算シーズンとしては早めに数字を出す企業でして
今後7月以降の他会社の決算の数字の参考になったりします
数字は全てOK
数字は予想を全て上回る結果となりました
同社の発表はこちらで確認できます
2022Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 90¢ | 8q¢ | ⭕️ |
売上高 | $12.2B | $12.07B | ⭕️ |
売上高前年同期比 -1%
YoYがマイナスになってしまいましたね。あまり良くない状態です
売上の内訳は以下
・North America -5.0%
・EMEA(ヨーロッパ中東アフリカ) +9.1%
・Greater China -19.2%
・Asia Pacific & Latin America +15.4%
中国の-20%はロックダウン影響なのでやむを得ないです
全体に対して2割くらい占めるイメージですね
一番稼げているアメリカ(全体の44%)でマイナス成長なのは極めて良くないです
つまり米国での消費が落ち込んでいるとも取ることができます
一方でアジアやヨーロッパでは数字上は好調です
一方Nike Direct(通販事業)は好調でしてYoY +14%です
通販事業は全体の売上の42%でして好調ですが
そのうち5割に到達しそうです
カンファレンスコールでもデジタル化について言及しており
その結果が出ているなと思います
後SNSなど使ったキャンペーンやブランディングにも力を入れており
ここが通販事業の好調に拍車をかけてそうです
日本でも自分で靴をカスタマイズして買えるカスタムシューズは人気ですね
気になるところは営業利益の低下ですね
粗利率はあまり変わっていないので数としてはあまり買われていないような気がします
インフレの影響を受けて利益が出にくくなっているということでしょうかね
ガイダンスとしましては
サプライチェーンの乱れ
生産コストの上昇
に伴い利益が減少するということでした。よくないですね
株価は下落
株価はこれを受けて下落しました
数字自体はクリアしているのですが
米国での伸びが悪かったことが嫌気されてそうです
結局売上の半分が米国なのでNKEとしてはそこをとりもどさないと
なかなか難しい状態が続きますね
自社株買いにより株主還元もアナウンスされてプラスだったのですが
それよりもガイダンスでの利益警告がマイナスに捉えられてそうです
米国での消費の冷え
NKEが示したことは米国での消費がイマイチかもしれないということですね
新型コロナウイルスでのリベンジ消費もありますが
それは主に経験などに使われることが多いので
特にものを買う系は今回は良くない可能性があります
B2Cのメーカーや小売店ですね
WMTのような決算の衝撃はもう一回来るかもしれません
前回の決算だと-20%だったのですが、ここのあたりは注目です
いままでの米国の株高は消費が旺盛、景気が強いことに裏づけされていたわけですが
それが少し危うくなってきました
ただインフレ抑制という意味では不景気になった方がよく
むしろ決算が悪い企業が続いた方が
引き締めが緩む意味で株は上がるかもしれません
一方で決算が悪くてもさらに強い利上げが続いて株価に悪影響を与える可能性も大いにあります
そう言った意味でも株価は全く読めない状態が続きます
まずはしっかり数字を追いかけつつ、考えうるシナリオに対して適切に対処していきましょう