GoodRx, ティッカーシンボルは$GDRXです
処方箋の価格比較アプリを提供しています
処方薬が必要なユーザーに対し
位置情報から近くてクーポン使うと最も安い薬局を見つけ出すサービスですね
去年にIPOしたものでは珍しく黒字上場した銘柄です
ちなみにRxは処方箋を意味します
Recipere (ラテン語)由来だとかなんとか
人が街に出て薬局に向かうことを不可欠としているビジネスモデルなので
アフターコロナ銘柄としての色もあり期待も大きかったです
インフルエンサーが紹介したこともあり
日本人がやたら好きな銘柄としても有名でしたね
前回の決算では、大手小売店とPBM(Pharmacy Benefit Management)の交渉で巻き添えをくらい
ビジネスモデルが破綻したように見えて大炎上していました
今回はこの問題について決着がついたと発言があり
大きく株価は上昇した状態です
決算結果は良いがガイダンスが失望
決算は5~7月の内容です
詳細やグラフはこちらから引用です
こういった結果がわかりやすく表示されているところは好感です
結果は以下です
2022Q2 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 6¢ | 4¢ | ⭕️ |
売上高 | $191.8M | $184.71M | ⭕️ |
売上高前年同期比(YoY) +9%
成長率が結構早く鈍化していってますね。グロース銘柄としては物足りないです
第3四半期ガイダンスは相変わらず悪かったです
売上高 $185M VS 予想 $201.4M ❌
で、今回最大のポイントは
前回のカンファレンスで話題になった"ある大手食料品チェーン"との問題が解決
ですね
これにより今までと同じように薬の処方箋をこのお店でも使えるようになっていくとのことです
ただ、今現在大きくダメージを受けているため
回復には時間がかかるといった意味合いで次のガイダンスも低く出ています
本丸である有効契約者数は前年同期を割りました
サブスク契約者数も成長率が低いです
成長率がかなり厳しいですね
Monthly Active Consumers: 5.8M (YoY -3%)
Subscription Plans: 1,133K (YoY +8%)
サブスク全体の売上を見ますとグラフとしては悪くないのですが
全体の売り上げから見ますと10%くらいなので、まだまだ厳しいです
アプリを通じた処方箋の購入による売上は以下の推移です
こちらが売上の8割以上なのですが大きく減少しています
カンファレンスコールの質疑応答でも多くがPBMとの関係性の質問でした
それらに対して確固たる主体性を持った解答方法が提示できていないこと
そして現状を詳しく分析して話せていないことに
かなり質問側は苛立っているように見えました
非常に興味深いので是非とも聞いてみていただければと
株価は一瞬だけ輝いた
株価はアフター、プレで暴騰しました
が、その後ダラダラと下がり気が付けば今とほぼ変わらず、です
長期で見ても底が見えなく
高値も底値もどんどん下がっていく状態で
こんなにひどいチャートで持ち続ける人の気持ちがしれません
利上げにやられていくIPO銘柄の例に漏れず最高値から-90%くらいです
一時期はかなり日本の一部界隈で人気だったと思うのですが
インフルエンサー等に騙されず何事も自己判断が重要ですね
投資機関からの評価は目標銘柄$10が依然多いです
要するに特に期待されていない銘柄ですね
ラスボスであるPBMの株価は
GDRXといえばPBM、PBMといえばCVSなのでその株価を見てみましょう
過去六ヶ月で-1.5%ですね
この半年は多くの銘柄が株価を下げ続けた中で、この成績は立派です
以前のブログでは処方箋ビジネスで$GDRXを買うなら
上記のような$CVSを買っておいた方がまだ良いと言っていたのですが
残念ながらその通りの結果になってしまいました
相変わらず虫の息の銘柄
うまく行けば医療多角化ビジネスの一角になるかなと思っていたのですが
依然として厳しい状態です
前回話に出ていたような懸念は解決、とのことですが
このような問題は今後も起こる可能性があります
要するにPBMに振り回されるビジネルモデルなんですよね
この状態はあまりにも危険すぎると考えています
そのため買いはしません
また同業も結構出てきておりGDRXとしての優位性があまりないかなと思っています
この点でも買いは非推奨です
ただ、医療分野は不況下でも伸びやすいため
今後もしかしたら急成長からの逆転ホームランもあるかもしれないです
決算は引き続き見ていきましょう