FedEx, フェデックスが2023年度第2四半期決算結果を発表していました
ティッカーシンボルは$FDXですね
同社は小包から超巨大荷物まで何でも運ぶ
世界的な運送会社として知られています
このようなトラックは米国在住時見なかったことはありません
大学の中をよく走っていましたのを覚えています
世界的に展開しているだけあってCargoも持っています
こちらもたまに空港で見るかなと
ちなみにクリスマス商戦のような忙しいシーズンになると
↑のトラックだけでなく普通のトラックを調達してきて配達し始めます
なお競合他社としては
DHL(今はドイツポスト傘下)
UPSなどでしょうか
数字は良くない
詳細な数字はこちらから
FDXも老舗ですが、パワポ作ってくれると好印象ですよね
2023Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $3.41 | $2.73 | ⭕️ |
売上高 | $22.17B | $22.74B | ❌ |
売上高前年同期比(YoY): -5.9%
YoYはマイナス成長を続けていますね
今回の見所としましては、売上はことごとく落ちていますが
コスト削減やネットワーク再構築などで利益を上手に出している箇所ですね
売上の内訳は以下になっています
・FedEx Express -8.5%
・FedEx Ground -1.6%
・FedEx Freight -3.0%
・Other & eliminations -27%
以下の通り、大きなパイを持っているExpressがマイナス成長となっており
それが売上減にもつながっている状態です
世界中で物流の量が減っていっているとのことです
またコロナ下ではFedex Freightが大きく伸びていましたが
それも新型コロナウイルス騒動以降初めてマイナス成長ですね
利益に関しては以下のスライドなのですが
FedEx Expressがコスト削減の恩恵を受けられず大きく下がってます
利益確保のために大きなコスト削減をしていくことは継続ですが
削減という捉え方でなく、より柔軟な会社経営にしていくといった趣旨でした
例えば配達までにかかる時間を早くすることで
同じ時間でより多くのものを運べるようにする、のようなことですね
コスト削減してもサービスの質は落とさない、むしろ向上させる姿勢は素晴らしいです
(当然一部の質は低下してますが、それをうまく隠してます)
コスト削減してサービスの質落としてる日本郵便も見習ってほしいですね
人員削減も継続して行うことや
1月だと料金が平均6.9%値上げされたことが述べられてました
更に23年度の設備投資額の見通しを$5.9Bまで下げました
およそ$900Mの削減です
このように基本的に守りの姿勢がコールで多く話に上がってました
また2023年度のガイダンスは引き上がりました
EPS $14.6-15.2 VS 予想 $13.56 ⭕
2月のFedEx Express, FedEx Groundは伸びているとのことです
国際経済の開放が影響していますね
ただQ4は季節的には需要はイマイチと発言ありです
カンファレンスコールではコスト削減の話に終始していた印象でした
株価は上昇
株価はこれを受けてアフターで上昇、次の日はダラダラと売られていきました
ただここ数日は市場全体の変動が激しいのでそれと比較しないと意味ないですね
VTIは同じ日に以下の推移でした
圧倒的にFDXが強かったですね
長期で見ると直近の底は脱して昔のサポートラインに挑戦している状態です
カップウィズハンドル殿見えなくはなく、良い状態ですね
コスト削減しながらしっかり利益が出てる
前回の決算でもそうでしたが、コールでの質問ではコスト削減に関する話ばかりでした
今は不景気懸念が大きく物流が減る可能性がある中で
どのようにコスト削減しながら利益が出せてるかをみんな気にしていたようです
特に銀行破綻問題は金融危機になりうる話であり
いま米国政府は非常に難しい舵取りを迫られる状態かなと思われます
これ以上銀行破綻と取り付け騒ぎが起こると、信用がどんどんなくなり
企業はお金を借りなくなってしまい一気に不景気になる可能性もあるからです
一方で救済にお金を回しすぎるとインフレが継続してしまう可能性も高いです
そうなる取り上げが必要で、利上げするとまた銀行破綻のようなループになります
なので、このようなカオスの状態で
FDXは攻めに回らずコスト削減してダイエットしながら利益を出す方向に転換しており
今の成功ということで非常に好感触です
いま市場は混乱しているのですぐには買えないですが
そのうち買っても良いかなと思わせてくれる、そんな銘柄ですね