FedEx, フェデックスが2022年度第2四半期決算結果を発表していました
ティッカーシンボルは$FDXですね
同社は小包から超巨大荷物まで何でも運ぶ
世界的な運送会社として知られています
このようなトラックは米国在住時見なかったことはありません
大学の中をよく走っていましたのを覚えています
世界的に展開しているだけあって
Cargoも持っています。こちらもたまに空港で見るかなと
ちなみにクリスマス商戦のような忙しいシーズンになると
↑のトラックだけでなく普通のトラックを調達してきて配達し始めます
まさに配達業界の一角ですね
なお競合他社としては
DHL(今はドイツポスト傘下)
UPSなどでしょうか
UPSは大学いた当時だとあまり評判よくなく
UPS で検索するとまずdelay がSuggestされる事態でした
最近はどうなんですかね
ちなみに米国だとUSPSが日本で言う日本郵便ですね
個人的な手紙とか国際郵便はUSPSが扱ってくれてます
日本からアラスカだと2週間~1ヶ月で届くイメージでした
数字は良い
この時期のFedExの決算は特に重要でして
9~11月の数字というのはクリスマス商戦に大きく関わってくるからですね
この結果から、ある程度消費者の購買意欲がわかったりすると思います
詳細な数字はこちらから
2022Q2 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $4.83 | $4.28 | ⭕️ |
売上高 | $23.5B | $22.47B | ⭕️ |
売上高前年同期比(YoY): +14.1%
EPS自体は以下に示す通り去年と変わらなかったのですが
それでもインフレ下で運送費や人件費上昇で利益懸念がされている中
予想を大きくBeatできたのは良い材料かなと思います
この伸びは特に貨物によってもたらされています
貨物部門は売上高YoY +17%
営業利益 YoY +33%
です。立派な数字ですね
また$5Bの自社株買いプログラムを行うと発表しています
ちょっとほっとしましたね
てっきりボロボロだと想像されていましたが
しっかり数字が出ていて良かったです
利益率の下落に関しては
輸送コスト上と人手不足の二つが主に述べられていました
あとはコロナウイルスによる規制影響での影響などですね
人手不足に対しては、今応募がすごいきている旨をCallで追記していました
また2022年度のガイダンスは上値が引き上げられていました
$20.5 -> $21.5 ⭕️
今後もDXには積極的に取り組んでいき
荷物の状況の可視化はもちろんのこと
機械学習による効率的な配送日決定などにも投資していくとのことです
株価はアフターで上昇
株価はこれを受けてアフターで上昇しています
市場は好感といった感じですね
半年スパンで見ますとインフレ懸念が深刻化してきた8月からジリジリと下がっていることがわかります
カンファレンスコールの発言に注目
冒頭のあいさつでだいぶ安堵感が出たと思います
発言は以下
"今年のHoliday Seasonはかつてないほどの出荷があった"
ですね
クリスマス商戦の注文自体は多くあったということが裏付けられたかと思います
利益に関しては市場環境の変化に応じ体制を変更などし対応可能
と発言しています
未来に関しても良好な見込みを出しており
2026年には米国内小包市場が2020年から+70%にもなるといった見立てを出しています
このほとんどはEコマースによるものですね
同社が持っている米国、世界中のネットワークは非常に優秀でして
これからも顧客にインフレを転嫁することなく
成長できると述べております
懸念としましては国際路線の見通し悪さですね
同社は欧州の拠点をパリのシャルルドゴール空港に移しましたが
それを活かせる機会がまだ出てきておりません
コロナウイルスのオミクロン株騒動もあり
国際的な伸びは少し不確定事項が多い状態です
インフレとサプライチェーンの動向に関しては、第3四半期に緩和されていく見通しとのことです
当然カンファレンスコールの質問も真っ先にこれに触れられていました
すなわち、サプライチェーンの乱れは一過的なのかどうか、ですね
回答としましては
しばらくは乱れが続くだろうが
大きなネットワークを抑えているFDXは他の会社と比べて有利
といったものでした
他コールの面白い質問としては
Amazonが宅配を始めていることに対してどう思うか
とありまして
回答は
あまり気にしていない、といったものでした
同社が抑えている港や航空ハブなどはAmazonに置き換えられないといった内容ですね
全体的な話としては
あくまでこの会社はインフレやサプライチェーンの乱れを乗り越えられるといった論調だったと思います
(FedExのCallなので当然なのですが)
これを受けて投資家全体がどう動くかは今後の相場の動きをみて
よく考える必要がありますね
米国市場はFTDを昨日経験しましたが
ハイテク中心の売りが強く、あまり良い相場とは言えません
辛抱強くこの状態を見る必要がありそうです