Levi Strauss, リーヴァイ・ストラウス(ティッカーシンボル $LEVI )が
2022年4月6日に第1四半期決算を発表していました
同社は上記のブランドマークで知られている、ジーンズメーカーの老舗です
長く一族経営をしてきた会社でもあり
現在も創業者の子孫が発行株式の75%ほどを持っているとの噂です
他の会社とは違い、ちょっとクセのある会社なので
株価の動きも少し特殊です
決算内容は全て良し
結果はこちらからも確認できます
2022Q1 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 46¢ | 42¢ | ⭕️ |
売上高 | $1.59B | $1.55B | ⭕️ |
売上高前年同期比+22%
前年同期比が大きいですね。去年のQ1はまだコロナウイルス騒動を引きずっていた時期です
店舗での売上は48%増加、Eコマースの売上は+10%でした
Eコマースの順調振りはいつものことですが
店舗での売上が大きく伸びているのは一つポイントになりそうです
売上でサプライチェーン・ロジスティクスの問題による損失はおよそ$0.06Bとのことでした
地域で見ますと
・Americas +26.4%
・Europe +12.7%
・Asia +11.0%
・Other Brands +96.2%
です
Americasが売上の半分を占めていますので
ここが2割上昇しているのは極めて重要です
特に直営店の売上が力強く売上を伸ばしました
ヨーロッパでも同様に直営店が売上を伸ばしましたが
とくに返品を認めるようにしていることが影響してそうとのことです
アジアはまだ新型コロナウイルスの影響は少しありましたが
それでもしっかりと回復ができていると報告
Other Brandsは DockersやBeyond Yogaですね
Dockersは2020年の買収のチノパンブランド
Beyond Yogaは2021年の買収のスポーツウェアブランドです
ジーンズとはターゲットが違うため面白い買収でしたよね
主に女性ヨガ用のフィットネスウェアです
最近の買収なので一時的にYoYが大きく出ているわけです
通年ガイダンスは少し引き上がりました
EPS: $1.50~ 1.56 VS 予想$1.55
売上高: $6.4 ~ 6.5B VS 予想$6.45B
通期での予想売上高成長率は+12%です
成熟産業にしては高い成長率と考えます
株価はほぼ変わらず
株価はこれを受けてアフターで上昇したのち
サラ場で売り、最後は米国全体の上げに引っ張られました
VTIと比べてもほぼ同じような動きですね
LEVIの上昇はやや全体の上昇に比べて戻りが小さかったイメージです
少し長めに見てもあまり良い状態とは言えず入りにくいですね
今特に買う理由はないと思います
4月からの決算に注意
まだそんなに利益警告が出されているイメージはありませんが
それでもインフレやサプライチェーンの乱れは深刻ですので
ダメージを受ける企業もポロポロと出てくる認識です
なので決算シーズンはきっちり数字を出せているか要注意ですね
4/13には以下の企業が決算を行います
金融
JPモルガン・チェース($JPM)
航空
デルタ航空($DAL)
デルタ航空は米国内ではだいぶ乗客は戻っている認識ですが
まだ太平洋路線は鳴かず飛ばずです
そこに燃料価格高騰の追い討ちがかかっているので
もしかするととんでもなく悪いシナリオだってあり得ますので
しっかり見ていきましょう
4/14は以下です
金融
モルガン・スタンレー($MS)
ウェルズ・ファーゴ($WFC)
ゴールドマンサックス($GS)
金融系は、これだけの米国債10年長期金利が高い状況で
どのような見立てを出すのかに注目ですね
4/19からは決算が本格的に動き始めます
$JNJ, $LMT, $IBM, $NFLX
が筆頭ですね
JNJのような消費財メーカーは
不景気の入口には強いはずですが
今回サプライチェーン問題があるので要注意です
LMTは軍用機の注文数に注目です
$NFLXは巣篭もり銘柄ですが色々問題を抱えています
何か回復の手立てがあればいい、のような感じです
決算シーズンの序盤をうまく見ていき
まだ景気は悪くはなっていない、そんな認識ができれば良いなと思っています