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DASH 資産運用 銘柄分析

[DASH] ドアダッシュ 2021年度第4四半期決算結果 株価は激しく上下

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ドアダッシュが2021年度第4四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルは$DASHです

同社はフードデリバリーサービスNo.1の会社です
米国では宅配アプリとしてのDoorDashはみんな当たり前のように使っており
シェアはUberEatsより大きいですね

UberEatsと比べると、チェーンではないちょっとしたレストランがよく登録している印象を受けます

この会社の面白いところはフードデリバリ企業を目指していないことで
簡単なものの宅配会社のような捉え方ができます


オンラインコンビニであるDashMartを拡大したり
Macy'sやドラックストアと宅配契約結んだり
食品に限らず、ユーザーが欲しいあらゆるものを運んでいます

その点では日本で言うクロネコヤマトに近いのかもしれません
お届け先のラストワンマイルまで確実に届ける役割をギグワーカー*に与えている企業ですね

* その場限りの仕事を引き受ける人のこと
 UberEatsの配達やライドシェアの運転などをしている人のことを指します
 ギグはジャズ用語の一セッション=一期一会の出会い的な意味です

前回の決算数字はこちらです
EPSがダメという、いかにもハイパーグロース銘柄っぽい結果でした

数字はEPSがミス

詳細はこちらから確認できます
結果は以下です

2021Q4結果予想評価
EPS-45¢-25¢
売上高$1.300B$1.28B⭕️

売上高前年同期比: +34%
EPSでのミス以外は良い感じですね

・総オーダー数 369M YoY +35%
・総注文額   $11.2B YoY +36%
・Adjusted EBITDA $47M YoY-50%

提携レストランを増やしていったことでこの数字を達成できたと述べておりました
一方で出ていく金額も多く調整EBITDAが大きく減っていました

月間アクティブユーザー数は2500万人を超えてYoYは+22%とのこと
特に、レストランでない場所への注文によるMAUは12月で比べると+14%です
DASHはレストラン以外にも積極的に配達を手掛けているので
この点はよく見ないといけませんね

ガイダンスは以下です

FY22Q1
EPS : -18¢
売上高: $1.14B ~ $1.18B
売上が第4四半期と比べて落ちていますが、季節性の問題があるので仕方ないです

FY22
$4.8B ~ $5.0B

これらにはwoltは含まれていないとのことです
woltはQ3で買収したフィンランド発のフードデリバリ企業です
これらの計上は2022年下半期以降に行なっていくとのことでした

株価は大上昇のち大下落

前回同様EPSはダメでしたが、株価は一時的に大きく上がりました
プラス20%だったのでちょっとした祭りでしたね

しかしその後一気に下落していきました
地合いもありますが、最後の売り場と考えた人もいそうです
結局トータルで見るとあまり変わらなくなりました

最高値からは-60%です。ここ数年でIPOした銘柄にとって厳しい状態が続きますね

この状態は2000年初頭のドットコムバブル崩壊を彷彿させますが
崩壊はFRBの利上げ開始から大きく始まりました
今はまだ利上げが始まってもいない状態なので、まだ下がる可能性は高そうです
(ある程度織り込んだといっても、実際に利上げ後に決算での数字も見栄えが悪くなって更に下がることもあるかもしれないです)

なので、利上げ後更にこの株価から大きく下がって半分とかになるシナリオも考える必要がありそうです
ハイパーグロース銘柄の旬を要考慮ということですね

利上げ後の反応を見る

米国株はいま利上げとウクライナ情勢に揺れているので
この状態で入るのは得策と言えなさそうです

利上げの計画と、実際に利上げが実行された反応を見てから
買うかどうかを考えてみても良い理解です

繰り返しですが、赤字企業にとって利上げは大きく企業価値を損なう行為です
FRBの政策金利利上げは市中金利の利上げにつながり
それは借金の割合が大きい企業にとって返す金額が大きくなるからです

これからサプライズで利上げを発表する可能性もあるので
一度腰をじっくり据えて考えたいです



また、ハイパーグロース銘柄は利上げに耐え抜いたとしても
その先バラ色の未来があるかはわからないことは知っておいても良いと思います

先のドットコムバブル崩壊でも生き延びた企業が
必ず今株価が絶好調で第一線を張っているかと言うとそうでもないと言うことですね

むしろその後死屍累々の中で新しく出てきた企業が大きく成長していたりします
この点も覚えておき、今ハイパーグロース銘柄に投資するかは考える必要があります

個人的には、DoorDashは良い企業だと思います
しかしこのようなハイパーグロース銘柄が待ち受けている境遇と
ギグワーカー問題といった難しい課題を抱えている企業であることから


この銘柄を買うことはまだ避けたいと思います

ギグワーカー問題もどうしようもならない認識です
ワーカーを保障するようになったらそれは一企業の社員と同じであり
ならばそれなりの労働時間など認められるべきであり
一周回ってギグワーカーの良さが何ものこらなくなるかなと感じています


難しい問題は山積みですが
必要はものは必要な人が運ぶと言うコンセプトは面白く
将来的には米国の物流を全て破壊する可能性もなくはないので
引き続きウォッチは続けていきましょう


物流をどこが担うべきか、といった話題は
色々考えてみると面白いかもしれませんね
当然空や海は企業が押さえているわけですし
精密機械や冷凍品、業務用品は業者が運ぶべきと言う論調ですが
その他人々が日必要としているもの、日々宅急便で来るようなものは
意外とギグワーカーが当たり前になってくるのかもしれません



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