ウクライナ情勢が予断を許さない状況になってきました
ウクライナをめぐる情勢はなかなかに複雑です
私の知っていることと言うと
コサック国家にルーツを持つ
常にロシア・ソ連はウクライナを併合しようとしてきていた
(不凍港を手に入れるため南下政策を行なっている)
しかし、ウクライナ語が作られたようにウクライナ人はウクライナ人といった自負が昔くより存在
第一次世界大戦後ソ連との戦いに敗れソ連の構成国の一つに
ソ連の政策によりウクライナ人は強制移住させられた後飢餓によってジェノサイド
第二次世界大戦後ウクライナの独立意識が再発
1991年ソ連崩壊に伴いウクライナ独立
ロシアとは天然ガスを優遇価格で供給してもらうなどつかず離れずの関係に
上記の理由によりロシア嫌いが根付いている
一方でロシア人が入植してきた歴史もあり特にクリミア半島では半分に満たない割合の人間がロシアへの加入を望んでいた(2014年のデータ)
2014年にロシア軍がクリミア半島に展開されロシアがクリミア併合
ウクライナはEU側に傾きロシア関係のものが次々と追い出される
などなど、、
ロシアから見るとウクライナはロシアの一部のような認識であり
ウクライナ人はウクライナはウクライナである認識
そしてウクライナが西側に傾き始めた(NATOの合同軍事演習を許した)
ことによりロシアが激怒し今回の恫喝へ
といったところが今回の危機の状態なのかなと思います
ロシア、プーチン大統領側からすると
自身の老いもあり、直近での支持率低下を考え
ウクライナ方面で自分の強さを国民に見せつけたい狙いがあります
その点でウクライナへの侵攻は手段の一つであり
目的はあくまでウクライナのNATO擦り寄りを認めないこと
でしょうかね
ウクライナ及び西洋諸国がロシアの要求を飲む
あるいはそれに近しいことが行われれば
軍を引く可能性もあります
ロシアとしてもこれだけの軍を動員し
何の成果もありませんでした、だとますます国民感情がマイナスになるので
どんなことをしても成果を手にする必要がありますね
、、人命が奪われることは確実に避けるべきことであり
戦争など絶対あってはならないことですが
それでも米国株に関して
本当にロシアがウクライナに攻め込んだ場合の可能性に関して
どのような対応をすべきかを記述しておきます
このようなことにならないことを強く祈っています
石油株は売り
原油の値段はより一層の高値をつけると思います
しかし、ロシアとウクライナの戦いはそんなに長く続かないと言うのがもっぱらの見立てです
戦力差が圧倒的であるためロシア軍はすぐキエフを包囲できてしまうというのが
専門家の意見です
当然、これからさまざまな見立てがあり
例えば他の国や西側の軍、すなわちNATOが介入したら泥沼になると思われます
しかし西側のライフライン、ガスはロシアから供給されているため
強く出られないのがドイツなどの国です
ロシアにいつでも首を絞められてしまうわけですね
NATOは加盟国で軍の派遣を決める必要があり
ドイツがこれを断ると考えられるためNATOの参加可能性は低いです
つまりロシア侵攻後少しの抗議と経済制裁を除いて
西側は大きなアクションは起こせないと言うのが一般的な見方ですね
人の戦いというのは常にふとした瞬間から始まり
そして勘違いで終わったりするものなので、当然何が起こるかはわからないことは
常に覚えておいた方が良いです
第一次世界大戦はサラエボ事件から始まりましたが
参戦した国はすぐに終わるだろうと思いながら戦っていました
キューバ危機はちょっとした勘違いから無事平和的解決になりました
ベルリンの壁崩壊も勘違いから市民が駆けつけ明け渡しになりました
どう歴史が転ぶかなんて誰も予測はできないのです
さて、話を戻して石油株についてですが
そのような事情から一回売ろうかなと思います
具体的にはXOM, SLB, SHEL などですね
侵攻が始まった場合は
ロシアのエネルギーが買われなくなる制裁が行われる可能性があり
そこからエネルギーのスポット買いが起こり
需要が上昇するからといった流れからです
なおエネルギーというのは基本的に国家戦略と結びついており
どの国も計画的に確保を進めています
ドイツはその多くをロシアに頼っている問題があり
それが潰れてしまうと他から高い値段を払って調達せざるを得ない
ということです
侵攻後に交渉などありましたら
上がった石油価格の値段は一旦下落すると思われます
そうしたら、再度石油株を買うことを考えるつもりです
石油株は今戦争を気にして上がっていますが
戦争関係なしにインフレや電力不足から
需要は引き続き高いといった見方です
欧州は風力や太陽光発電を推進し
原子力発電を廃止していきましたが
それでは全然やっていけなくなったとわかり
再度原子力発電を稼働するつもりです
ただ、原子力発電もすぐにフル稼働できないので
石油需要というのは高いまま推移するといった認識です
LNGに関しても、いまLNGが足りていない状態でして
新しくLNGを製造するプラント計画もそんなになく
あるとしても数年かかる、といった状態です
一番近くて大きいLNGプラント建設はLNG Canada PJだと思いますが
それの稼働もまだ先ですね
LNG Canadaはカナダの州のブリティッシュコロンビア州のシェールガスを
CanadaのKitimatに輸送し冷却して液化
それを日本含めたアジアに輸送するものです
2024年から稼働という話ですが
コロナウイルスの影響もあり建設が遅れているということで
まだわかりませんね
エネルギー銘柄には強気継続しますが
インフレがあまりにも強くなると
デフレ政策、金融引き締めによって株価も影響を受けるため
過度な強気は禁止です
もしロシアが侵攻しなかった場合
石油株は下がると思います
その場合は継続ホールドですが
ある程度底売ったら買いに行こうかなと思います
これも上記の理由からです
食料系のETFも同様
食料系のETFも同様ですが、こちらはまだ値上がりが石油系と比べて小さいですね
例えばDBAは以下ですが
XOMは以下のように全く違う値上がりをしています
ウクライナはその国旗が示すように
豊かな土壌、チェルノーゼムが存在し欧州の穀物庫です
青色が空、黄色が土壌を示すと言われています
今後穀物価格も上昇する可能性があるため
そのようなものも売ろうと考えています
しかし、こちらはまだ反応が小さいため
ひょっとしたら継続して持つかもしれません
中期的にはこちらも値上がりの可能性があり
インフレへのヘッジとしての意味合いもあります
まずはうまく事態が収まることを祈っています