シュルンベルジェが決算を発表していました
日本だとあまり馴染みがない企業ですが
石油や天然ガス油田の探査からそれに必要な道具
それに関するコンサルティングの提供などを行う
エネルギーの超上流企業として知られています
原油などを得るためにどこを掘るべきか
どうやって掘るべきか
どれくらい投資すれば採算が出るのか
オペレーションはどうやるのか
などを扱っている会社で、オイルメジャーにそれらを提供しているので
影の大ボスです
日本だと神奈川県の淵野辺にテクノロジーセンターが置かれ
検層機器の開発に関してアジアの拠点とされています
、、今は多くの企業がAPACの拠点をシンガポールや中国に置いていますが
シュルンベルジェはまだ日本贔屓のほうの企業ですね
また日本法人でも社内公用語は英語でして
楽天のようななんちゃって公用語でなく
それなりに英語を使っている企業です(日本人同士は当然日本語ですが)
最近だと原油価格の暴落もあり
この2年くらいは苦しんでいる企業でした
日本法人でもリストラが多かったと聞いています
結果はよし
詳しい結果はこちらから
2021Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 41¢ | 34¢ | ⭕️ |
売上高 | $6.22B | $5.37B | ⭕️ |
売上高前年同期比: +13%
内訳は以下です
・Digital & Integration +6.9%
・Reservoir Performance +3.2%
・Well Construction +28.0%
・Production Systems +7.0%
Well Constructionは坑井(こうせい、と読みます)
要するに油田を掘っていく施設の建造ですね
去年から大きく成長していますが、これはエネルギー需要の増加によるものです
1年前のこの時期はまだワクチンを打っていない国だらけだったので
まだロックダウンなどもあり経済が止まっていた状態だったのを反映しています
この企業も例外なくオペレーションのデジタル化を進めており
それも着実に売上を積み重ねています
また1株あたり0.125ドルの四半期配当を承認しています
株主還元は着実に行なっていますね
その他のトピックとしましては
エネルギー需要全体としては2022年末に前水準に回復見込み
(=つまり我々の生活も今年末にコロナ騒動以降に戻る)
2023年以降もエネルギーに対する強気は続く
とのアナウンスがありました
米国一強の崩れからエネルギー価格の上昇は
2008年あたりのエネルギーブームに似たものを感じさせられますが
果たして今回はどうでしょうか
株価は下落
株価はこれを受けて下落となりました
地合いもあり上がっていくのは難しかったですかね
ちなみにSLBは原油価格に上下する企業のうちの一つでして
1年で見ると+50%となっています
直近での最高値(6/3, $36あたり)での売りなので
もし再度この水準を突き破ったら売り圧力が減ります
つまりテクニカル(チャート)的には買うチャンスがある企業ですね
相場をよく見極める必要あり
先日の記事でも述べましたが
1月の相場は全て下がっていくような状況に変わりつつありますね
下がりすぎといった声も多い一方で
利上げやテーパリング終了などイベントも多く入りづらいのも事実です
当然上がることもあると思いますが
全体的には不穏な空気が続いていますので、あまり短期の上げは気にせず
長期で様子を見ていく必要がありそうです
ポジションを完全に払ってしまうことは最大のリスクでもありますので
積み立てなどは継続しつつ気絶作戦も大事です
今週は好調な週だと信じたいですが、2月以降が少し不安です
押し目買いの誘惑、あるいは騙し上げ、デッドキャトバウンズ、など魔の言葉は盛り沢山なため
一時的な急上昇には惑わされないようにしたいですね