FOMCの要旨発表とパウエル議長の記者会見が日本時間16日早朝に行われます
相場をそれに対して警戒心が出ているような状態が続いていますね
今回のFOMCはいつもとは違い大きな転換点になると言われますが
市場がどう反応するかは大いに注目する必要があります
キーワードはパウエル・ピボット
ピボットとは転換点を指します
”雇用”から”物価”への転換ですね
パウエル議長は今まで”インフレは一時的なもの”
と繰り返し言ってきました
すでに議会で"インフレは一時的ではない"と明言しています
今までFRBは政策の中心を"雇用"に置いていました
すわなちお金を刷って経済を回すことで
消費を作り出し、雇用を増やしていくことが
1st choiceだったわけですね
これをやりすぎると、金余りが物価高を呼び
インフレがインフレを呼ぶような手のつけられない状態に入り込み危険な副作用がありますね
前回の雇用統計で失業率4.2%という直近の最低値を叩き出したので
もう雇用には注力する必要がないと考えられています
なので、次の対策は米国の中で大きく問題になっているインフレとの戦い
ということですね
やることはテーパリングの加速
すなわち月の資産購入額を1200億ドルからどんどん減らしていくのですが
今現在150億ドル減らした1050億ドルとなっています
このまま月150億ドル減らすのではなく
月300億ドル減らしていこうといった見立てですね
これにより市場に供給されるお金の量が減るので
経済の回りに少しブレーキを踏むことができます
そして次の段階としては政策金利の利上げですね
政策金利、要するに各銀行に貸すお金の金利を上げることで
街中の金利も上昇し、例えば企業は設備投資を控えることになり
個人も購買意欲が減っていき
景気の加熱を冷やす効果があります
ただ急激に行うと、一気に不景気になるため
ここも調整が非常に難しく
手綱捌きがポイントということですね
さて、今回の一番の問題は
新型コロナウイルスの影響見通し立たず
といったことでしょうか
確かに物の値段は上がっているのですが
どうも消費はイマイチのびていないように見えます
クリスマス商戦もまだイマイチ売り上げが重ならず
景気自体はそんなに良くなっているように見えない、、
そんな予感がします
サプライチェーンの問題も深刻でして
引き続き一部経済の乱れにより
物流が滞ったりもしています
そんな、物価だけ上がっているような状態で
ブレーキを急速に踏むことになると
大きく経済を混乱に巻き込む可能性がある
といった不透明さが
今回のFOMCをより難しくさせているように見えます
今後、経済はこのように
好景気、不景気のサイクルがもっともっと早くなり
それにどう対応していくか
旧態依然の仕組みだと難しいのでは、、と感じていたりします
なんとなくですけども
買える銘柄はあるのか
今後のことを考えてもハイパーグロース中心のような考え方はかなり厳しいと思います
特に最近の売られ方を見ますと
ナスダックがひどく売られている状態です
これは言わずもがな金利の上昇を睨んだ動きですね
オールドエコノミーや移動・旅行など中心に
インフレを叩かれながらも伸びていける業界があるのか
それらを見極めていく必要が多いにあると感じます
移動・旅行などですと$DAL, $MARなどでしょうか
ただこれらも新型コロナウイルスの動向次第ということもあり
大きく入るのは危険かなと言った状態です
大きな出来高とともに全体的に上昇したならば
何も考えず指数を買っていた方が良いかもしれません