コストコ(Costco)が第4四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルはCOST です
米国での発音はコスコ、です。コストコって言っても?と反応されるので注意しましょう
数字は良い
数字は相変わらずよかったです
同社の発表はこちらから
2021Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $3.8 | $3.56 | ⭕️ |
売上高 | $62.7B | $61.6B | ⭕️ |
売上高前年同期比: +17.5%
良い数字ですが、前期は+21%だったのでそれに比べると劣ります
地域で見てみますと
米国 +15%
カナダ +19%
海外 +15%
Eコマース +11%
ですね。特にカナダが大きく伸びています
特に良かった点としましては
既存店売上高:9.4% VS 予想:8.5%
会費収入:$1.23B VS 予想:$1.20B
でしょうか
前にAmazonが決算を失敗したため巣篭もり銘柄は厳しいと言われていまして
正直数字は頭打ちだと思っていましたが
まだ消費は旺盛だった模様です
去年の強い数字に対してさらに前年同期比+二桁を出せるのは立派です
今期の特徴としまして
家具や宝石、スポーツ用品やアウトドア・娯楽用品などが多く売れたとのことでした
株価は上昇
株価はこれを受けて上昇しています
見事ですね
半年で見ても以下のように非常に強い右肩上がりです
例えばAmazonが決算を失敗して株価が下がっていましたが
コストコは力強く上昇し続けています
これだけ下がりもせずただただひたすら株価が上がり続ける銘柄も少ないです
過去最高値だった$391ははるかに超えてしまっているので
どこまで数字が伸びていくのか注目です
サプライチェーン乱れと購入制限
株価最高値更新、売り上げも順調、Eコマースも伸びる余地まだあり
途上国の経済回復はこれから
など良いニュースがたくさんある同社ですが
気になるニュースが一つありました
先週のNIKEの決算でも同じような話がありましたが
どうやらサプライチェーンが今結構混沌としていると聞きます
結構様々な配送が遅れており
トイレットペーパーやペーパータオルなどの購入を制限する可能性について示唆されていました
また輸送コストが上がっていることもあり
今後もこの価格帯をキープできるかは難しいところかもしれません
(コストコはそもそも商品での粗利をあまりとっていませんね)
輸送コストに関しましては
今コンテナ船をチャーターするための料金がとんでもないことになっていることからも推測されます
実際ダナオスのような銘柄の株価はとんでもないことになっていますね
物流の混乱に伴う物価上昇や購入制限については
多くの人が、一時的なものとの見方をしていますが
それでもここしばらくは要確認かなと思います
特にこのままクリスマスシーズン突入してしまうと大変なことになりそうです
米国は消費者が経済を支えているため
物価の上昇など消費者に嫌気されることは避けたい事態ですが
どうなるでしょうか
なお同じような巨大スーパーの銘柄だと$WMT ウォルマートがあります
前の記事で、今後明暗が分かれるかもしれないと述べていましたが
結果としては、コストコに今のところ軍配が上がっていることになりました
こちらの株価の動きは以下です
どちらもEコマースにも力を入れている大衆販売店ですが
メンバーシップで囲い込みを行うコストコの方が今のところは好感されているのでしょうか
第2四半期シーズンとしては、Amazonはダメ、ウォルマートもいまいち、コストコが良しとなりました
一方で物流の混乱と輸送費の高騰がボディーブローのように効いてきそうです
サプライチェーン問題は今後も注意深くみていく必要がありそうです