デルタ航空が2021年10月13日に2021年度第3四半期決算結果を発表していました
同社は米国を拠点にする航空会社です
航空会社は経営が難しいと言われておりますが
その中では上手く経営されている会社のうちの一つです
(米国人の友人は、アメリカの航空会社なんてクソだ!とかよくジョークとばしていましたが)
他米国で大きな国際線を持っている航空会社は
アメリカン航空
ユナイテッド航空
サウスウエスト航空
などですね
前回の結果はこちらです
好調な見通しが示唆されていました
結果は良し
結果はこちらからも確認できます
2021Q3 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | 30¢ | 17¢ | ⭕️ |
売上高 | $9.15B | $8.39B | ⭕️ |
売上高前年同期比+199%
新型コロナウイルス騒動後、初の黒字となりました。素晴らしいですね
国内線はコロナ前の水準に対して72%まで、国際線は42%まで回復となりました
国際線はまだ半分以下なのでここがどう伸びるかが今後重要なところです
合計としましては航空需要が2019年度比69%まで回復
この数字は次期にQ4は70%前半になりそう。12月には75%まで戻る見込みという感じです
売上高:前年同期比 +199% の内訳として
・Passenger売上高 +271%
・Cargo売上高 +84.5%
・Other売上高 +73.2%
でした。見事な数字です
懸念としまして
燃料費は今年に入って60%増ということ
次期の税引き前赤字になりそう、といった懸念が発表されていました
ガイダンスは❌ ですね
株価は下落
株価はこれを受けて下落しました
やはり次の利益警告が響いています
コロナ前の水準と比べますと-30%くらいですね
まだ伸びる余地は十分にあると思われます
国際線もまだ半分も戻っていないため、当然といえば当然の株価ですね
なお他の航空株も連れ安となっていました
例えばアラスカ航空は以下です
原油高は航空業界に直結していますが
他業界にも影響はありそうですね
コンテナ船を運用する$DACも以下の下げでした
逆に米国内の外出系は好感されたものもあります
例えば$LYFT,ライドシェアの会社は以下のような動きをしていました
この決算により、外出系の銘柄は今回の数字は良いと思われます
一方で原油高によって利益が圧迫される可能性もあり、それが嫌気されるシナリオも容易に想像できます
なのでこのデルタ航空の決算だけでは
まだ、外出系・ホテル・レジャー系の銘柄に買い出勤はできないかなと思います
不安が拭えぬ相場が続く
FOMCの議事録が発表されていましたね
11月中旬か12月中旬に開始、来年半ば頃に終了する可能性テーパリング開始が盛り込まれていました
ここは確定要素として見ていいでしょう
FRBのメンバーもインフレを気にしている模様で
インフレは一過性、の見方が崩れてきていそうです
現在は来年半ばに国債買い入れプログラムの終了を目標としていますが
場合によってはそれも早める、という見方も出ています
一方日本では大規模な金融緩和策を維持とのニュースが9月に出ていました
ドル札の数に対して円札の数が大きく増えることになります
そのため、円安は続きそうです
自動車とかには良いかもしれませんが
半導体の輸入ができず生産ができない場面で
果たして日本経済にどれだけプラスになるかは未知数です
また連邦債務上限問題は12月にまた期限がやってきます
ここでまた先送りされると株価はずるずると下がり続けるかもしれません
円安を睨みながら
ドルを握りしめておいて
テーパリング開始後などに買いができるシナリオが1
12月の連邦債務上限問題をクリアして買いができるシナリオが2
まだまだ買えないのが3ですね
引き続き難しい相場なので
しっかりみていきたいと思います