6月に入りました。梅雨入りすると色々憂鬱な気分になりますが
まだ雲は少なく晴れている日が続きますね
ただ梅雨入りは6月上旬になるかも、とニュースもありますので
すこしずつジメジメへの対策をしていかないといけません
いつも通り半月の相場を観察し、今後どうすべきか考えてみようと思います
前回の記事はこちらです。VTIが1ヶ月で-8%など衝撃的な展開でした
以下のETF動向を伺ってみました
ETFは全体の動向を掴むには最適かと思われます
VTI
VOO
QQQ
ARKK
HDV
SPYD
IWM
結果としては
-株価は一旦回復。10年国債金利も下落
-出来高は多くなく弱気相場の一時的な上昇の可能性は高い
-強気になるのは良いが場合によっては最後の売り場かも、
と言った状態です
VTIは+3.23
VTIは回復です
去年はこんな感じの+3%のような動きをよく見ていましたが
今年に入りプラス推移が極端に減りました。今年の環境の難しさが示唆されますね
前回の記事では、短期的目線で目先は上だと書いていたのですが
まさにそのような結果になりました
一ヶ月で見ると-1.65%でして、5月上旬の下落のショックの大きさがよくわかります
5月下旬1週間の連続上昇はおおっと声を上げるような上げ方でしたが
よく見るとあまり戻っていないことを改めて感じます
一年で見ると、今までレジスタンスとなっていた$210が上値抵抗線になっています
下の抵抗線がが$195です
いまはこのレンジで振れることになりそうですが
上にブレイクするか下にブレイクするかで今後の運命が変わりそうです
相変わらず、今はまだ入らないです
まだトレンドが上昇に変わったわけではないですし
引き続きインフレを鎮めることは米国の至上命題になっていますので
VOOは+3.22%
こちらはS&P500です。いつもVTIと同じ動きです。VTIの構成の大半がVOOなので
数字としてはほぼVTIと同じでした
今現在$380の下値抵抗線が上値抵抗線になり
綺麗に$380の壁で弾き返されていることがわかります
もし直近で$380を超えられると面白い状態になるので注目です
VOO,SP500系は結構テクニカルが顕著に出ていますので
VTIよりどの数字を割った、割っていないというのはシビアに見た方が良さそうです
パッと↑を見ただけでも$400の底値と壁、$380の底値と壁、$420の底値と壁と
綺麗に出ています
VTIと繰り返しですが、一時的に数字は良くなっている一方
投資環境というのはあまり変わっていないので
過度な期待は禁物かなと思います
QQQも平均的に上げる
QQQはナスダック100に連動します。ハイテク株メインのETFです
構成銘柄はこちらを参考に、Apple, Microsoft, Amazon, Tesla,Google, NVIDIA... で40%くらいです
一方Zoom, U, CrowdStrikeのようなハイテクグロース株は含まれていません
%で見ますとVTIとかと一緒ですが
4月〜5月で-10%切っているので全体的な見た目はひどく悪くなっています
VOOをもう少し極端にした感じの動きですかね
直近の最高値から-24%です。
VOOと形は似ていますが、まだ-14%です
ハイテクの方がひどく苦しんでいることが一目瞭然です
やはり大型テック企業の決算がダメだったことや
長期金利が上昇したことが響いていますね
ARKKは+7%
ARKKは破壊的技術、すなわちイノベーティブなテック企業に投資するETFです
*ARKKは指数でなくアクティブETFなので参考までに
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
ZM TSLA ROKU SQ COIN EXAS TDOC TWLO U などなどです
基本的に躁鬱な動きを繰り返しています
上がる時は大きく上がりますが
下がる時はより大きく下がる、という感じです
下がる時の方が大きく下がっているので全体で見るとマイナスなのがポイントです
一見%的には大きく上がっているように見えますが
全体的にはかなり小さいレベルでの推移になってきているので
全体感をもって見ることが重要です
まだ-70%を超えており
QTと利上げが続く中で底を勝手に決め込むのは非常に危険なことだと思います
まだ放置です。近づかないようにしましょう
HDVは緩やかに+1.63%
HDVも上昇ですが
VTIなどと比べて緩やかなそれです
下がりにくく、上がりにくい。そんな特徴が強く出ていると思います
最近の構成銘柄はこちらからも確認できますが
XOM, ABBV, JNJ, CVX, JPM, VZ
などなどです。これで40%くらいです
今特に輝いているエネルギーが15%弱です。ここを意識しておきましょう
一年で見ますと最高値で跳ね返され続けています
$110あたりに大きい壁がありますね
つぎ大きく崩れるのは間違いなくエネルギーが崩れたときです
逆にいうとそれが大きな買い場になるかなと思います
その日はそれほど遠くないと思いますが、それまで虎視眈々と待ち構えたいです
SPYDは+2.34%
SPYDはHDVより上昇しています。VTIよりは小さい状態です
SPYDはS&P500のうちの高配当銘柄を上から100個並べたETFです
最近の銘柄はBKR, CVX, NEMなどですね。それより下はあまり有名ではない銘柄です
個人的な考えとしてはHDVと相補的な役割を果たすというものであり
HDVのほうが株価は安定しているが配当は少なめ
SPYDのほうが株価は不安定だが配当は多め
そんな印象です。なので両方持っていると良いのではと感じています
こちらはHDVほど形は綺麗ではなく、むしろ苦しんでいるようにも見えます
$42.7くらいを下回るとトレンドが変わりそうですね
そのような日はすぐ来そうなきもします
IWMは+4.5%
IWMはラッセル2000に連動する銘柄です。要するに無名小型株の詰め合わせです
下落すると炭鉱のカナリアとして悲観相場が来るのではと言われています
小型株なので上がる時はガンガン上がります
今回は上昇です。最近はあまり相場に先立って動くことがなく
すこし参考になりませんね
一回底値をつけたわけですが
ここから上昇気流に乗られるかが注目です
利上げは0.5%が基本。QTの開始
米国債10年利回りは徐々に下がっていましたが
ここ数日でまた上昇しました。嫌な状態です
まだ強気の気配が残っておりなかなか底入れ、とは言えませんね
この水準だとまた赤字企業が売られる可能性があります
ドル円は再び130円台になりました
QTを行うとドル高になるだろうと言われているので
ちょっと要注目です
ここは非常に悩ましいですね
QTによるドル高リスクと
不景気示唆によるドル安リスク両方があります
ちょっとよく見ておき、トレンドを押さえたいです
ビットコインは一年での下値を試し続けている状態です
まだまだ下がると思いますが
徐々に買いの準備はしていこうかなと思います
この1/3くらいの価格が捉えどころかなと感じています
今は最高値から-54%です
こちらもQTと利上げの影響をどれくらい受けるかが注目です
さて、個別銘柄を見るとまだエネルギー一強ですね
XOMが+5.55%。決算は好調
食料品の価格に関するETFであるDBAは引き続き下落
肥料の一角であるNutrien ($NTR)も引き続き下落で-4.11%
ウクライナ戦争によって食料品・原油系が大きく買われましたが
今はエネルギー>食料品
といった状態ですね。意外と言えば意外です
前回インフレに強い企業として紹介したダウケミカル($DOW)ですが
トータルは±0です。下がりにくく上がりにくい状態ですね
半年だと以下ですね。じわじわとしっかり上がっていることがわかります
下値がしっかり切り上がっていて、まだ上昇トレンドは崩れていないです
また、同様にディフェンシブ銘柄の一角であるコカコーラ($KO)は下落しました
これは5月後半からの小売決算が悉くダメだったことが影響しています
小売の見通しが悪いことは
消費者がお金を使わなくなってきていることと考えられ
それにより景気悪化が示唆されます
SBI証券からセクターローテションのマップを出しますが
これでいう消費安定株に危険信号が出ている状態です
一方エネルギーはまだ強い状態ですが
インフレ頭打ちが見えたら売られる可能性が高いです
なので先を見据えるとヘルスケアや通信株が次の投資先になるかもしれません
ヘルスケアの超有名銘柄でいうとジョンソンアンドジョンソン($JNJ)ですね
ユナイテッドヘルス($UNH)も同様です
通信株でいうとすっかり落ちぶれた後這い上がっているAT&T($T)などですかね
ようやくAT$Tに買いが集まってきたのかもしれないですね
現在配当は$0.28であり、配当利回りは5.2%です
少し高すぎるかもしれませんが以前と比べると良い感じになってきているかもしれないです。注目です
今後の金利上昇、QTを考えながら上手くセクターローテーションと付き合っていきたいですね
ただ繰り返しですがキャッシュは多めにしてきたいです
ロイターのこちらの記事が非常に興味深いです
今後ハリケーンがくる
ソフトランディング(好景気のままインフレ退治)は極めて困難
消費の伸びは頭打ちで今後減少しそう
などデフレ警告満載です
そう言った趣旨の記事なので鵜呑みはできませんが
無視せずやっていきたいです
利上げ時期から不景気になる状態だと高配当銘柄のありがたみが身に沁みますね