ドイツ株が絶好調です
ドイツは歴史的な背景から財政規律が大変厳しい国でして
常に政府の歳出を少なくする方針で動いてきてました
(債務拡大でハイパーインフレを経験したトラウマからですね)
コロナショックのときには一時的にこのルールを破ったこともありましたが
基本的には財政状況が良好な国です
一方で経済成長は低いです
しかし今回、米国のEUに対する締付けと
ロシアの脅威に対抗して
歳出法案の採決に動いてまして
簡単に言うと防衛費および安全保障に関する支出に関して
GDP対比1%のブレーキを外したり
特別インフラ投資も可能にしたりすることで
21日に可決しますと実質QEが行われることになります
要するに今までの日本アメリカのような大規模金融緩和が次はドイツに来ると言うことです
ドイツ版アベノミクスですね
金融緩和が起こると
通貨安
株高
が起こることは、日本でアベノミクスを経験した人ならわかることかと思います
この期待で市場は可決を織り込みに行っています
ただ意外なことに現在ユーロ需要も大きくなっていまして
米国に対する不信から
ユーロも買いに入っている状態です
というなかで、ドイツの指数DAXを見ると半年で+23%です

同時期にアメリカ中心のVTIを見るとマイナス(笑)なので、一目瞭然ですね

買えそうなのは
Global X DAX Germany ETF(ティッカーシンボルDAX)のほか
IShares Germany ETF (ティッカーシンボルEWG)とかですね

どちらも絶好調なのがわかります
またドイツの工場になるのはポーランドになることが多いです
ポーランドはドイツ経済と結構くっついているんですよね
なのでIshares Msci Poland ETF(ティッカーシンボルEPOL)とかも面白いです
EPOLは以下ですね

投資信託でも似たようにインデックスファンドDAX(ドイツ株式)があります
楽天証券などで買えますね
こちらも青ラインの基準価格は最高値ですね

またユーロ安のリスクを考慮される方は2860も良いと思います
NEXT FUNDS ドイツ株式・DAX(為替ヘッジあり)連動型上場投信
でして為替ヘッジありでの運用となります

21日に可決するとその後に理想買い現実売りでの
利食いの下落もあるとは思います
その後は経済の実態次第ですね
懸念もある
ということでドイツ株がお祭りになってきました
投資家は気まぐれに、盛り上がっているところで火をつけて
ある程度燃え上がったら次に行く、ということをしたりします
今までは米国、ちょっと前は日本とかですね
懸念としては
ドイツ自体が今結構深刻な経済状況である
EUの枠組み自体が理想論で難しい
などでしょうか
ドイツ自体は製造業中心の国ですが
VWのような自動車の雄が次々に工場を閉鎖したりして
19万人くらいが失職するとか言われています
機械工学や電気工学のような昔の花形の人材が特に苦しむといったリサーチ結果があります
また資源自体もロシア依存で厳しく
エネルギー不足でコストプッシュインフレに見舞われているのも大きなダメージの一つです
無理なEVへのシフトもかなりダメージが大きく
中国のEVとの戦いで結構厳しい状況が続いています
中国メーカーに関税をかけた結果中国で欧州の車も売れなくなったりしています
またEU、とくにユーロ圏という仕組み自体も難しい枠組みでして
ドイツの政策金利はユーロ圏の経済動向に引っ張られます
なので今後金融緩和しても政策金利も下げられない、とか
やりすぎてインフレしてきたときに金利を上げられない、とかも考えられます
通過自体を自国でコントロールしにくいということです
ドイツ主導で財政拡大をしていくのは良いのですが
例えば他の国、スペインとか比較的ロシアのトラウマが小さい国とかが
違う意見を出していきEU自体がばらばらになっていく未来も見えます
インフラ投資も結果が見えてくるのは数年後です
なので直近のドイツ経済が厳しいのは変わりなく
失望売も考えられます
またこの動きはあくまで政治的な動向なので
ファンダメンタルに基づくものではありません
アメリカとロシアの動きに振り回されている状態でして
急に政情が変わることも十分考えられます
なので、一時的にこの祭りに乗るのはいいですが
米国や日本での金融緩和と同じように株がどんどん上がっていくかは要注目です
ドイツ株を買うとしても全ツッパは避けたいですね
今まで米国中心に投資していたものを
全世界に投資したり
ドイツやポーランドに投資したり
そうして分散していくのはありだと思います
難しい、先が見えない状態なので
毎日株価が気になって寝られないような状態は避けていきたいですね