12/10金曜日に米国消費者物価指数(CPI)の発表がありました
これは全国の世帯が購入する家計に関するものやサービスの値段を比較してるものです
米国では経済成長のほとんどが一般市民の消費によるものなので
この指数は大きな意味を持っています
さて、11月の指数は前月比0.7%上昇、前年同月比6.8%上昇でした
かつてないインフレということで世間はざわついています
主な押上要因はガソリンですね
ガソリンは前月比6.1%上昇しています
ガソリンはそのまま原油価格に比例しますので
これは原油高に由来するものです
直近では原油価格は一回下がっていますので
これがもう一回跳ねるかどうかが注目です
尚下がった理由は米国の原油備蓄放出の話からですね
面白いことに、ニュースが出たあたりから下がり始めたのですが
実際に放出するとまた価格が上がり始めるという
理想買い、現実売りのような動きでした
他厄介なのは食品が前月比0.7%上昇
前年同月比で6.4%
とかでしょうか
食品とエネルギーは変動が大きいため
それら二つを除いた指数をコア指数と呼んでいます
それも前年同月比4.9%上昇なのでこれは相当です
今までFRBが唱えていたような"インフレは一過性"といった言い訳は
もはや聞こえない状態になっています
インフレの押さえ込みにはテーパリングの早期終了と早期利上げが不可欠なので
これを受けて市場がどう反応していくか、、が今後の課題となってきます
一般的に株はインフレヘッジできると言いますが
その中でもどのようなものを見るべきか考えてみました
面白そうなETF
一つ目はiShares TIPS Bond ETFです
インフレ連動債と同じ動きをするように設計されています
TIPSはTrend Inflation Projection System の略でして
名前からインフレが入っていますね
要するにインフレするならこの国債も同じように動くので
今後もインフレが加速すると想定されるなら買う価値があると思います
1年の動きは以下最高値は8月につけています
二つ目はiShares S&P GSCI Commodity-Indexed Trust ETFです
こちらはS&P GSCI トータルリターン・インデックスに連動するETFです
S&P GSCIトータルリターン・インデックスは
世界経済の全般的な商品価格の動向を見るためよく使われており
主に現物商品先物の銘柄からなっております
先物が入っているため少し扱いは難しいかもしれません
2021年ではほぼ2倍の価格になっています
いやはや、驚きですね
三つ目はVDEです
Vanguard Energy Index Fund ETFの略です
Energyと名がありますが石油企業がほとんどです
XOMやCVXなどですね
つまり原油価格に連動するETFとなっています
直近一年ではやはり素晴らしいパフォーマンスです
まだまだ原油価格が上がるならみてみても良いかもしれません
あと、話題に上がりそうなのはGLDでしょうか
SPDRゴールド・シェアーズですね
こちらは金価格に連動するETFです
金価格は去年8月が頂点でしたね
今後もどう動くかは着目する必要ありです
その他、仮想通貨などはまだわかりませんが
ひょっとしたらインフレヘッジとして新たな舞台に立つかもしれません
その場合個人的にはETHの方が好きです
こちらは今後ETF採用ももしかするとあるかもしれません
あまり突っ込みすぎず、少し持ちながらじっくり考えたいですね