ピンタレスト。ティッカーシンボルは PINS です。
2010年にローンチしまして、2019年にIPOしています
長い期間日の目を見なかった(細々と続いてきた)SNSでして
画像検索・共有に強みを持っています
これだけ聞くとインスタグラムに似ていますが、実態は少々違います
使い方としましては
ユーザーが何か画像を調べたい時にそのキーワードを検索し、見つけたものを自分のボードにピン留めしていき、そのボードを共有
が主たるものです
アメリカ人はよく写真をボードにペタペタ付けていくのですが、そのイメージです
ホーム、検索画面は以下です。画像は他のユーザーがピン留めした画像ですね
ピン留めできる対象としては
写真はWebサイトで使われているものや
誰かがアップロードしたもの、自分がアップロードしたもの
すでにピンタレスト上で誰かがピン留めしているもの
といったものです
ボードの編集画面は以下の感じです
このようにピンした画像を配置していくんですね
ボードの共有・フォローなどがピンタレスト独自の機能で面白いところです
インスタですとユーザーのフォローしかできないため、
あるユーザーが多彩なジャンルを投稿していると、時にはノイズになる投稿が目に入ることがあります
一方ピンタレストはフォロー対象"ボード"に絞れるため
例えば"おしゃれ家具のボード"をフォローしたならば、原則そのボードが更新されない限りはタイムラインに載らない、ということになります
ユーザーの興味によりフォーカスしたSNSのような印象となります
後、ズームイン検索*といった面白い機能や
*例えばある写真の後ろに写っている椅子の写真を範囲指定して検索すると
それに似た椅子の写真を検索してくれます
検索アルゴリズムにも特徴があって、Googleやインスタだけでは知り得ない画像を見ることもできたりします
また写真を撮影してそのままピンを検索して、おしゃれなカフェとかの椅子がどういったものなのか情報を得られたりもできます。
機械学習に優れた優位性を持っています
ここのあたりがピンタレストの技術特性ですね
結構使ってみるといろいろな機能があって面白いと思います
株価は順調
コロナ下では堅調な伸びをキープし、カップウィズハンドル形成直近ですね。
2020年3月には$14とかだったのでかなりの急成長中です
この$85後半あたりが、2月~3月で買った人たちがやれやれ売り*をしたい値段なので、この売り圧力を乗り越えられたら新しい世界が見えると思われます
*やれやれ売りとは、高値つかんでその後含み損が長期だった場合、その銘柄が戻ってきた時に取得値近くで撤退することです
指数は2020年に好転
2019年は利益が大幅に下がりましたが
2020年は改善されていました
売り上げの上昇は必須ですし、キャッシュ確保も(少ないですが)しております
どうしても研究開発にお金を回してしまうのは仕方ないですが
グロースでも悪くない財務状態だと思います
決算も直近三回はクリアしています。
2020年Q1に失敗
2019年Q3に失敗
があり、なかなか株価が伸びなかった時代がありましたが、コロナ下では高決算を連発しています
往々にしてIPO株はチヤホヤされる時期が終わると一度辛い時期を彷徨うのですが
ピンタレストはその底を乗り越えた感があります
2021年は広告業界に追い風か
ピンタレストは広告収入が肝になっています
上記の通り、"興味"にとてもフォーカスしている為
それに近い広告があった場合インスタ等と比べて広告クリック率が上がる想定ができます
また企業のオフィシャルサイトへの流入率が高い特徴をもちます
喫茶店で可愛い椅子があったらピンタレストですぐ検索できるのですが
それで、思ったより安かったらそのままサイト見て購入するユーザーも少なくないといった具合です
現在はまだFacebookと比べて広告での利益率が高いわけではないのですが
ユーザーが増えてきて精度の高い広告が出せるようになってくると
利益率も上がると思われます
2021年はアメリカ国内に限ると広告業界などが活発化すると言われております
米国内ではワクチンでの集団免疫が確立しつつあり
景気が大きく上向きになっています
このような時は人々の財布の紐も緩むので、BtoCの企業は積極的に広告を打つようになります
人々が広告をみて積極的にものを買ってくれたならば広告を媒体するようなプラットフォーム、例えばFacebookやTwitter、あるいはテレビなどには追い風が来ます
この期にチェックしてみるのもよいかもしれません