メルカドリブレが2/24の引け後に2022年度第3四半期決算を発表していました
ティッカーシンボルはMELIです
南米のAmazonと呼ばれている会社ですね
主にEコマースを営んでいますが、それ以外にも独自ポイント(通貨)を用いた決済サービスなどFintech部分も抱えている、巨大なプラットフォーマーです
独占禁止法に触れている、、と揶揄されるほどに巨大な企業です
AmazonとSquareを足した企業のような存在です
日本だとシュッとした楽天+メルカリのようなイメージ
中国だとアリババとかでしょうかね
結果はとても良かった
詳細はこちらから参照できます
2022Q4 | 結果 | 予想 | 評価 |
EPS | $3.25 | $2.42 | ⭕ |
売上高 | $3.00B | $2.96B | ⭕ |
売上高前年同期比: +41%
文句なしの素晴らしい数字ですね
今期の決算の数字でこんなに良いのを見たのも久しぶりのような気がしています
EC分野
売上高 $1.66B YoY +22%
GMV(流通取引総額) $9.62B YoY +21%
購買者 YoY +18%
売上としてはブラジル、アルゼンチン、メキシコが主ですね
要するにスペイン語・ポルトガル語圏での圧倒的な勢力を持っている企業です
金融分野
売上 $1.34B YoY +73%
TPV(取引総額) $35.95B YoY +49%
利用者 YoY +27%
クレジットカード事業は不調でしたが
決済プラットフォームMercado Pagoはしっかりと成長を続けています
Mercado Pagoは特にクレカを持てない世代に大きく刺さっているとコメントがありました
Mercado Pagoで口座を持て、デビットカードとか作れますからね
日本だとメルカリが似たようなことをやっているイメージですが
同社がすごいのは、さらに保険とかも上記口座で契約ができるということですね
改めて独禁に触れてると言われても納得できる企業だなと思います
いやはや、どちらかの分野でもすごい数字なのに
両方の分野でしっかりと伸びが出ているのは驚愕の一言ですね
文字通りのモンスター企業です
コールでは今後の設備投資に質問がされており
23年度はロジスティックテクノロジーに一層投資してくとのコメントが有りました
ただ開発者のHiringペースは落ちそうですね
また競合に対してどう対処していくかといった質問には
とくに気にせず今できることをやる、と王者のコメントでしたね
株価はわずかに上昇
株価はコレを受けて上昇した後に売り圧力にあいました
結果としてはわずかな上昇です
最高値からは-41%といった数字ですね
これは利上げに弱いグロース銘柄の宿命なので仕方ないです
今のチャートは2022年度の直近の高値を取り戻せそうな
非常に面白い時期に差し掛かっている状態です
一方で今後金利が高い状態が続くとされており
その点では逆風が続く銘柄の一つだと考えております
新興国投資の第一歩
あまりハイテク系の買いを今考えてはいませんが
もしか買えというなら手を出す銘柄の一つかなと思っています
直近だとまたドル高になっているので
このままだとドルで計上した際に数字がまた良くなる可能性があります
逆に今後景気の腰が折れてドル安に戻っていくと
一転して数字が弱くなる可能性があるので売りになりますね
そのように為替に大きく左右される宿命を持った銘柄であることを理解しておく必要があります
ただ、今後は新興国投資といった話も徐々に出てきており
それらの第一手として考えておくのも悪くないかなと思っています
特に米国の景気が弱くなっていって
米国からお金が抜けた後には新興国ブームが来ると言われており
その中で恩恵を被る銘柄の一つだと考えております
その意味でも持っておきたい企業ですね
問題は直近の金利高による下落圧力に耐えきれるかどうか、、といったところでしょう
安全をみるなら次のCPIの数字見てから買うかの判断をしましょうかね
今焦っても良いことはないと思います