トランプ氏が米国の大統領になってから相場の不安定化が続いています
4年前もTwitterで思いつきのような投稿をしては
直後相場が下落したりを上昇したりを繰り返していたので
なんだか懐かしいなという気持ちもしますが
それに振り回される方はたまったものではないですよね
大統領に就任してから1ヶ月がたち
少しずつ方向性も見えてきたような気もしますので
今後の投資に関してメモしておきます
インフレリスクは高い
トランプ氏の外交は、威圧からの妥協点探しが多いです
(大国が小国に対してこれをするのは望ましくないという話はおいておいて
そしてその威圧は主に関税引き上げの文脈で使われることが多いですね
今までカナダメキシコ中国からの輸入品に対して
関税引き上げとその実施が言われています
米国では文房具にしろ車にしろろくなものがないので
正直国内で米国産のものが売れないのは当たり前じゃないかとかも思うのですが
とにかく、輸入品の値段が上がるということですね
今まで$500で買えていたメキシコ製の電化製品が
$550とか$600になるということです
これは消費者の財布に直撃していきまして
米国で抑えかかっていたインフレが再燃するリスクがあります
また物価が上昇していき
賃金も上昇していき
消費者がインフレに苦しんでいく、、、といった可能性があります
米国は、これを防ぐために
原油を掘りまくって値段を下げさせるということをやろうとしています
エネルギー価格はあらゆる物の値段に影響するので
うまく行けば関税による影響をエネルギー価格下落で相殺して
インフレは収まるかもしれません
今後のCPIとかが結構重要になってくる理解です
FRBへの利下げ圧力も同様にインフレ可能性あり
またトランプ氏は執拗にFRBにも利下げ圧力をかけています
利下げすると金回りが良くなるので株価にとってプラスの面が多いですね
株価を上げると人々は喜ぶので
わかりやすく支持率につながる側面があります
ただこれも時と場合によってはインフレを招く可能性があるので注意が必要です
特に今のようにインフレが収まったかどうかの場面で
早期に利下げをしてしまうと再びインフレが加速してしまうことがあります
株高や金回りの良さで人々の消費が加速してしまい、値上げが起きてしまいますからね
また国債の利回りが下がるので企業や団体も資金調達がしやすくなります
これにより受注が増えていくということですね
これはインフレに苦しんだアメリカのトラウマにもなっているので
どうコントロールするかはFRBの腕次第です
また、常識としてFRBは政府とは独立した組織なので
基本的に大統領はここに口出しをするべきではない、という点もありますね
トランプ氏は構わずやっていくとは思いますが
なので、今年に利下げをあと何回するかも一つの注目となります
それとともに消費者物価指数も要チェックですね
インフレでなくスタグフレーションの可能性もあり
一方で米国はすでに景気後退に陥っているとの見方もあります
最新のGDPNow(リサーチ結果)ではすでにマイナス成長になっているデータもあります

人によっては、利下げするための口実のためにデータを弄っているとか言うかもしれませんが
もしこのデータを信じるとすると
確かにスタグフレーションのような状況に今後なる可能性もあります
景気後退&物価高の日本のような状態ですね
この場合も債権が売れなくなって国債利回りが上昇して
株価にとってはマイナスの影響を与える可能性が高いです
一般的にはスタグフレーションにはリートのような不動産分野や金銀のコモディティが強いとは言われていますね
どう行動するか
基本的に方針は変わりません
トランプ氏は米国第一主義なので
基本的には米国の利益に突っ走るため、最終的に企業の株価にとってはプラスだと思っています
一方で、このグローバル世界では目先では米国の利益に見えても長期的にはそうならないことも多いのは事実です
例えば米国はいまウクライナから手をひこうとしていますが
これは米国が、他国の争いに関与しないことを意味しており
将来の台湾有事などのリスクを高めています
そしてそれが起きた場合世界は混乱・不安定化することは間違いないです
株は将来の不安定性を何よりも嫌うので
そこのあたりのマイナスポイントがかなり高いことも認識しておくべきでしょう
実際特に敏感なQQQ, NASDAQ100とかはトランプ就任後のてっぺんから5%ほど下がっています

一度下がったあとに、再度株価を上げようと一部発言の撤回とか発表して株価が上がることもありますが
それでも、下がったトラウマから、ある程度の株価になったら利益確定の売りが入ることも多いです
なので株価は上がりにくいことを想定しています
積立の方針は継続していきます
毎月30万円以上は米国株などに積み立てて行きます
一方で他の資産・金や仮想通貨、コモディティにの割合も増やしていこうと思っています
また円よりかはドルのほうがドル高になる可能性はあるので
ドルでの現金保持も増やしていきます
(強制ドル安方針がどこかで出てくる噂もありますが、それは現実味が出てきたときに考えます)
詳しいポートフォリオや強制ドル安方針・第二のプラザ合意の噂はまたの機会にまとめようと思います
この不安定な相場をしっかり泳ぎきっていきたいですね