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資産運用 雑記

CPIショックによる米国株の暴落をどう受け止めるか

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日本時間9/13 21:30に8月分CPIの数字が発表されました

8月の原油価格が下がっていたことから
8月の数字も7月同様低めに出るというのが市場のコンセンサスでした
原油価格が下がっていたからあらゆるものの値段が下がる
すなわちインフレが悪化していないといった見方ですね

実際に機関の予想を見ても以下の通りでした

コンセンサスとしては8.1%で7月の8.5%からは0.4%の下落でした
これを先週の金曜日から折込み始め、連日の上げが続いていましたね
下図に示すように+5.58%の伸びを4日で達成してました

先月のようにCPIの数字がさらに下振れしてここからもう一段落の上げ、、
このようなシナリオを私も大きく考えました

しかし結果はまさかの予想の上振れでした

7月からは確実に下がっていますがその下がり幅は遥かに小さいと解釈できますね

さらに問題なのはCore CPIでしてここは7月の5.9%からさらに上がって6.3%です
コアCPIはCPIの対象になっている物価のうち
気候や政情などに左右されやすいエネルギーや食料を抜いたものと定義されています
FRBもコアCPIを注視して政策を決めていると発言しています
全く落ちていないどころか上昇を続けている状態ですね
全体的に大きなネガティブサプライズだったと思います

この結果を受けてドル円は大きくドル高円安に傾きました
一般的にCPIの数字が高いとドル円は円安になります
米国経済が強いことの証明になるためです


米国債10年金利は大きく上昇しました
6月の最高値に肉薄している状態ですね
6月はこの金利のせいで多くのハイテク株が大暴落したのは記憶に新しいです

現在米国は深刻なインフレに悩んでおり
解消するための一つの手法として不景気への突入が挙げられますが
今回の数字をもってそれが現実味を帯びてきたと考えられます
その国で不景気が来ることを考えると国債の価値は下がるため
それによって金利は上昇します

また金利が上昇すると株価にはマイナスです
国債に投資している方がリスクが低く金利も貰える状態になりますからね
株に投資する旨味がなくなってしまう状態です

株は暴落

そんなわけで、9/13の株価は暴落しました

VTIは-4.3%

VOOは-4.36%

QQQはより大きく下落し-5.49%でした
ナスダック系の方が大きく下落しましたね

再度戦略を考える

個人的に考えていた当初のシナリオは大きく変更されたことになります
CPIが下がると考えていましたからね
改めて思い込みが危険だと感じられました
思い込んで大きく振り込んでいたらどんなに危険だったかを思い知らされます

これを受けて再度戦略を練り直します
次の重要な日付は日本時間9/22午前3時からのFOMCでのパウエル議長講演です
今後の利上げ比率に対して改めてアナウンスされますからね

次の利上げは0.75%以上が確実とされていますが
一部1.00%といった飛ばしが出始めました
これが現実化するとまた株式市場は大きく動揺することになります
ただ個人的には0.75%でいくと踏んでいます
利上げの効果がCPIに反映されるのは少しタイムラグがあるため
この数字をみて急に1.00%だ!となるのは早急だと判断される可能性が高いからです

また、利上げ幅が予想と同じ0.75%だった場合
その発表を受けて株価は上昇する可能性があります
予定調和のFOMC通過ですね

短期での買うタイミングはこのFOMC前にひょっとしたらあるかもしれません

また9月からQTが本格化していることもあり
ここの株式市場に対する影響もまだ測りきれていません
ブルームバーグでも述べられていますが、まだ相場へのインパクトはピンときていません


これらを考えて、今すぐの買い出勤は危険と判断します
まずはこの水、木、金でどれだけリバウンドがあるかを確認します
出来高が大きい戻しがあるなら、買って良い材料にもなりますが
そうでもない場合はFOMC前まではじっと見守ることになりそうです

また、ショート(空売り)はしない方針なので
落ちると決めつけての空売りも考えません
空売りは一歩間違えると無限に損が出る怖いものなので
とても自分なんかが扱えるものではないです

なので、今はドルを持ちつつ静観です
引き続き配当はもらいながら生きていこうと思います


なお、高配当ETFの権利落ち日が近づいています
こちらの記事でも書いるとおり以下の日程になっています
SPYD: 9/15 (木)
VYM: 9/16 (金)
HDV: 9/23 (金)

この3ヶ月でも安い方の水準にはなってきていますので
高配当株投資をしている人にとっては少し買い増しのチャンスかもしれませんね

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