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AI 資産運用 銘柄分析

[AI] 決算結果を受けて 買いは控えたい

投稿日:2021-06-04
更新日:

C3.aiが第4四半期決算(2〜4月)を発表していました
ティッカーシンボルは$AIでして
AIのサブスクリプションを販売しております

決算内容自体は良かったのですが
5~7月で営業損益の赤字幅が拡大するガイダンスだったため
収益化は一体いつできるのか、成長が遅れているといった焦れが株価に反映されたのかなと思います

数字は以下になります

第4四半期決算の数字は良し


EPS(一株あたり利益): $-0.23 VS 予想$-0.26 ⭕️
売上高:         $52.3M VS 予想$50.6M ⭕️
売上高YoY(前年度比較): +26%
サブスクリプション売上: $43.1M(YoY +17%)
法人顧客数 89社 (YoY +82%)

法人顧客数の伸びは良いですね
Bank of America, Duke Energy, United States Air Forceなどに対してNew Enterprise Productionを導入しており
SWIFT, George Washington University School of Medicine and Health Services, 横河電機などと新しく契約を結んでおります

横河電機がC3 AI スイートを導入したのはなかなか面白いですよね


同社はプラント操業のシミュレーション・分析、あるいはエネルギー生産の管理・保全に活用していく予定です
この分野は自動化がかなり遅れている箇所なので個人的に大きく注目しております


法人顧客数の伸びに対してサブスクリプション売上はイマイチでして利益が伸びていないです

サブスクリプション形態の企業は初期投資に対し利益が出やすいため
契約顧客数が伸びると利益が出やすいのですが、$AIはなかなか利益がでないですね

次のガイダンス数字が悪い

ガイダンス(見通し)の数字は以下です

ガイダンス
第1四半期(5~7月)
売上高: $50M ~$52M VS 予想 $50.7M ❌

通期
売上高 $243M ~ $247M VS予想 $240M ⭕️


特に次で売上高が予想を外すのは非常に印象が悪いかなと思います

株価は-10%の下落

ちなみに Sam Alkharrat 氏がPresidentになりました
CISCO, SAPを経験し VMWareと営業のSenior Vice Presidentとなった方です
日本ではほぼ知られていない人ですが、彼の手腕にも注目ですね

買いは控える

まだまだきつい戦いが続きそうだ、というのが個人的な印象です
IPOした後の銘柄で赤字幅が予想より小さくならないのは良い印象ではありません
他のIPO銘柄、例えばクラウドストライク($CRWD)とかは赤字幅をどんどん少なくしていったのを見ると
この企業は少し微妙だな、と思います



また米国でも景気は良くなりつつあり、ものやサービスを出せばある程度儲かる時代になってきいます
この時代だと企業はお金を生産・営業のほうに使っていくため
あまり設備投資が重視されなくなります
設備投資しているお金があるなら物を売った方が儲かる、といった考え方です

そのためしばらくAIの導入も、まあいいか、今後やろう
といった保留の態度を示す企業が多くなるのではと想定されます


$AIが日の目をみる=大きく顧客をとれるのは、不景気になりつつある時
企業が、このままではいけない・現状打破にお金を使おうと思った時 です

それは暫く先なのかな、、と予想します。先述の通り今は景気拡大時なので



なおIPO時からはかなり株価が下がっているため
ここのあたりが底だと思える箇所も多いです

上場後の最高値より半値以下になっていますからね


そのため買ってもここから大きく下がる可能性も少ないとは思いますが
それでも、旨味はなさそうといった印象を受けます

IPO銘柄なら他のもの、$CRWDとかの方が今は魅力的かなと思います

数年後は楽しみな銘柄ですので、引き続きウォッチしていきます

-AI, 資産運用, 銘柄分析

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