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OKTA 資産運用 銘柄分析

[OKTA] オクタ 今後の見通し 今後も伸び続ける銘柄か

投稿日:2021-03-22
更新日:

2021年3月に入り、去年に大暴騰して行ったグロース株は軒並み大ダメージを受けております
その中で、リバウンドの上昇が大きいものと、思ったより跳ねないもの
2種類のグロース株がある様に思えます
後者は、コロナ下の去年一年で特需を先取りし続けてしまい、今年大きな打撃を受けそうな銘柄です

oktaはそのうちの前者だと思いますが、今後ワクチンの流布によって経済活動が活発化してきた時
果たしてoktaは生き残れるのか
それとも苦しむ一年になるのか、考えてみました

ストーリーは良好


okta.inc, ティッカーシンボルは $OKTA です
企業が使う様々なビジネスサービスへのシングルサインオンを提供している会社です
このサービスはIDaaSと呼んだりします(ID as a Service)

oktaを導入している企業は、様々なサービスへのログインをユーザーが行う必要がなくなり、oktaで認証さえすれば会社で管理している全てのサービスが使える様になります

ビジネスサービスのログイン祭りをどうにかしたい


ここでいうビジネスサービスとは例えば以下の2種類のものです

ビジネスツールだとOffice 365 などのMicrosoft系
経費精算だとConcurなどのSAP
人事情報だとWorkday
CRM(営業活動)だとSalesforce

などなど、、これらはどの企業も持つサービスになります
あらゆる会社は人事や経理の事務処理をしていますが価値があまり出る部分ではありません
裏返すとあまり会社が手間をかけたくない部分でありシステムで簡単にしたい箇所です

また、会社が価値を生み出すために使うサービスもあります
 設計する会社ならCADツールでAutodeskとか使うかもしれません
 プログラミングする会社なら git(これもMicrosoftになりました)
実験結果を分析する会社ならMATLABを使ったりするかもしれません

このようなツールは、大抵"ログイン"が必要です
メールアドレスとパスワードを入れてボタンを押さないと使えないんですよね
これで起きてしまうことは
 自分の人事情報(住所とか)を変えるためにWorkdayにログインして
 営業した結果を入力するのにSalesforceにログインして
 営業に使ったお金を入力するのにSAPにログインして
といった"ログイン祭り"です

私も昔の会社で1日二桁以上ログインボタン押してることは当たり前でした
またパスワードもソフトによってポリシーが違ったり(大文字小文字記号必須!)して、どのパスワードを今使っているのかわからなくなったりします

パスワード流出を防ぐ部分は外注したい


さらにパスワードの流出問題も多くあります
ユーザーが同じパスワードをいくつものソフトに使っていると、流出したときに不正アクセスされる可能性が大きいです
でも多くのユーザーが実際同じパスワードを使いまわしています
容易に不正アクセスが起きて、企業の大事な営業情報や人事情報が盗まれてしまうリスクが今高まっているのですね
この問題は、今まではユーザー努力に任せていましたが、限界が近いです。
ユーザーには本業(企業の価値を出すこと)に集中してもらい、セキュリティ関係はお金を出して外注できるならそれに越したことはないと言うことですね


この様な問題:
 パスワード弾かれ続けるとやる気無くなる
 再発行とかしている時間無駄です
 パスワード流出リスクを外注したい

これらはoktaを導入すれば全て解決!といったストーリーです

財務情報

営業キャッシュフローが順調に伸びています。すぐに潰れる企業ではありません
純利益がマイナスなのは、成長企業なので仕方ないと見ることはできます
売上高も今年の様に伸びれば万々歳と思えます

株価は頂点から3割近く下落

チャートは揉み合いから高値にぬけた後大きく下落しています
$CRWDや$SQの様なグロースに比べると伸びの勢い印象を受けますね
$208や$203あたりに底値のサポートラインがあり、ここを抜けてしまうときつい展開ですね

今後の需要には最注視

このようなコロナ下で急成長した会社が2021年を乗り越えられるかが大注目です

あらゆるサービスを繋げられる可能性がある


まず考えたいことは
ジャイアント同士を結びつけられる(MicrosoftとGoogleを結びつけられる)存在であるということです

Microsoft, Google, Amazonといった巨大企業は今後もしばらくは競合をし続けると考えられます
似たサービスを違う企業が出し続ける可能性は十分に考えられ、その中ではこの様なサービスは重宝されると思います

クラウドサービスの需要は不可逆

クラウドへの転換はここ一年で大きく増加しました
これが来年、またオンプレミスサーバー調達してサービスインストールして、、と戻る可能性は皆無です
また、5Gの導入もあってネットワークの高速化によってクラウドサービスへの流れは加速していく可能性があります
つまり今後も企業向けクラウドサービスは増え続けるため、$OKTAにとっては追い風となる可能性は十二分にあります

離反率は少ない可能性がある


また、$CRWD の記事でも書きましたが、在宅勤務を行う人が企業の中で残り続ける限り本サービスは残り続ける可能性があります
一度 $OKTAでシングルサインオンを導入した企業が、来年にやーっぱやーめた、とユーザーにまたログインを任せるように戻ることは考えにくいです

つまり企業の離反率が少ない可能性があります
ここのあたりは次、その次の決算を要チェックですね

あれば便利、からの脱却が不可欠

OKTAはIDaaSの機能を提供していますが、ユーザーからの負荷を減らす、と言った様な"あれば便利"のイメージがつきまとっています
市場を掌握するには、 "あれば便利"から"なければならないもの"への変化が必要です
例えば$ZOOMはどこの企業も使う様になったため、他企業も導入しておくことが不可欠になりました
$CRWDは他社と差別できるデータベースをもち、実績も発生してきて、企業にとって必要不可欠なものになりつつあります

$OKTAもこの様な企業になれるかどうかが一つのポイントです

しかし$OKTAが扱っているサービスは、企業にとって価値が(パッと見)わかりにくいコスト削減に繋がるところです

今後この様なサービスがどれくらい市場から求められていくのかは懸念事項です。

既存・新製品と戦えぬけるのか

同じ様な製品は多くあります
シスコは Duo Security,
ヒューレットパッカードは IceWall SSOと言った製品を出しています
OneLoginといった企業も似たサービスを出しています
(Auth0も似たサービスを提供していましたがoktaが買収を行いました)

Microsoftもこの問題を憂慮していまして駆逐に乗り出す可能性は十分にあります
Googleは、Chromeではパスワードを自動的に発行して保持する、といった似たサービスをもう既に提供しています

$OKTAの導入コストは決して低くありません
Microsoftが本気をだして、今までのOffice三百六十五の料金で他の企業と繋げるようになりました!と叫んだら$OKTAの立場吹き飛ぶ可能性もなくはないのです
(特にこの$MSFTは後追いからの市場勝ち取りが常套手段です)


$OKTAは今、大企業も小企業も大きいサービスも小さいサービスも関係なくシングルサインオンを提供し、市場を掴もうとしています
($CRWDと似た発想です)
この戦略が上手くハマり、今後も導入する会社を増やし続けることができるのか、IDaaSの雄として君臨し続けられるのか、大注目だと思います


今は株価が大きく下落していますが
5年後10年後を見据えてウォッチしておいても良い銘柄かと思います

個人的には$CRWDの方が投資対象として面白そうなのでどちらか一つ買うなら$CRWDかなと思います

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