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RPRX 資産運用 銘柄分析

[RPRX]ロイヤリティファーマ株を買うべきか

投稿日:2020-11-27
更新日:

$RPRXに関してはこちらの新しい記事でも決算結果含め書いているので参考にしてください

ロイヤリティファーマ ティッカーシンボルは$RPRXです

ある意味投資企業

19996年に創業された、非常に小さい会社です。従業員は36名
非常に少ない従業員で製薬衣料品業界全体へ資金提供をやっています

従業員の多くは投資銀行上がりの人が多く、特に創薬系の分析に長けていると言うイメージです


新薬開発というのは非常にリスクの高い行為であり、
莫大な人物金をつぎ込んでも成功する可能性というのはほんのわずか、といった世界です
ただそれだと世の中は薬を開発しなくなってしまう為、一度認可された物に対しては20年の特許を与えて、利益を独占できる、といった構造になっています。


さて、そんな特許のおかげでみんな新薬開発のモチベーションはわくのですが、といっても↑の 成功確率が低くてお金を失いやすい点は変わりありません
その為結局財政が強固な一部の大企業が特許を寡占する、、、みたいなことにもなっています(今は合併とかも増えてきてますね)


この点を救おうとしたのが$RPRXです

同社は薬を開発しようとしている人にお金を貸し、
成功した場合特許のお金をRoyaltyとしてもらいます。
薬を開発する側とすればリスクが低減できるため、大企業以外でも開発が進みやすくなります。またリスクが少ない為開発の数も増やせる、そうするとまたロイヤリティーが貰える可能性が増える、、、と良い循環が生まれます
また薬の売る先の紹介なども手がけており、手堅い印象を持ちます

特許ビジネスでもありますね
薬専門の投資家集団、といっても良いのではないのでしょうか

入りたいと思わせる要素が多い


この創薬の特許・お金貸し分野ではほぼ独占している企業であり
他に追随を許さない会社です
ロイヤリティの取引では50%以上のシェアを持っています
このビジネスモデルでは唯一無二かもしれません

現在は40以上のロイヤリティ(特許)を持っており
中にはジョンソンエンドジョンソン($JNJ)やアッヴィ($ABBV)の薬も入っています
これらの企業はかなり大きく、薬も安定して売れているため
$RPRXとしても非常に安定した売上が出せるのではないかと思われます

大企業だけでなくベンチャーやアカデミックとも自由に組むのも$RPRXの特徴です
米国カルフォルニア大学ロサンゼルス校や
ベンチャー企業のイミュノメディクスとの提携も積極的に行い
きっちりロイヤリティをゲットしています。抜け目ないですね


特許ビジネスなので固定資産を持たない企業です
なのでつまり何もしなくてもお金がチャリンチャリンはいる仕組みができているということです
従業員も上で書いた通り二桁なので人件費もとても少ないです

さらに薬の開発コストも年々増加している為
この企業への需要というのは年々増えてきていると予測できます

財務をみてもキャッシュリッチで決算は今のところ問題なし。文句なしの黒字です

配当も少しですが出ています。IPOすぐにしては大変異例かなと思われます
配当利回りはまだ平均して1%に行かないので配当目当てとの企業しては向きません
まずは株価の上昇を目指して欲しい企業です

テック企業ではないので圧倒的な華はないですし
絶対に一年で2倍の売り上げが出るわけではないですが
地味な確実性があるかなと思います


一方で2021年,2022年と特許切れの薬が相継ぎます
ここのあたりの収入減が全体の売上にどう影響していくかは注視しておいた方が良いでしょう

またなぜIPOしたかも考えた方が良いです
この企業は20世紀から存在していた企業で、20年以上IPOせずやってきていました

それがいまこの時期にIPOをするということは
何かお金に困っているのではといった疑惑も生じさせます

おそらく同社の超稼ぎ頭だったテクフィデラが特許切れなのと
ヒュミラやレミケードといった大型特許が次々と切れて
ロイヤリティ収入がかなり減ってしまった為
一発IPOして資金を調達できるようにしたかったのではかなと予想されます
これで調達した資金をまた別の創薬に突っ込むシナリオが伺われます


一方で薬の開発も年々難しくなってきていると聞いています
今後特許が取れる薬がどれくらいあるのか、新規創薬が順調に進んでいくのか
ここのあたりも注目しておいた方が良いと思います

買うのは今ではない

$RPRX、今年の最高値は上場してすぐの値です。少し上がったら売り飛ばされる展開が続いております。前回の山が全く超えられていない状態は非常によくありません
もともとIPO時に売り出し価格が60%近く上がってしまい$45あたりからのスタートだったのがかなり厳しい状態です
この時価総額はアステラス製薬と同じ規模です
アステラスは業界4位なので時価総額がかなり大きくなったことがわかります

このまま年末に向かうとタックスロスセリング**に巻き込まれる確率があると思われます。
また上場してから半年後の12月14日以降にロックアップが切れるといった情報もあり、今手出しは厳しいのではと考えています。

**儲かっている分の税金支払いを安くする為、意図的に損だしする行為
 大体1年間で高値を更新できなかった銘柄が対象にされやすい

その為買うとするならば年末が狙いのその1と思っています。
1月にはタックスロスセリング後の1月効果(January Effect)で買い戻されるかもしれません。短期ならそこで売れば利幅が取れるかもです


一方、IPO直後なので株価が一時的に跳ねても長く続かず
しばらくは株価が低迷する可能性も大いにあります
2021年の6月くらいまでは(つまりIPOした後1年くらいは)株価がボコボコかもしれません
これは$RPRXが悪いのではなくIPO直後の株の宿命ですね
IPO直後の株は売られ続け、それでも決算が良かった場合にIPO後1年くらいで徐々に戻ってくるといった傾向が強いです

なのでこの年末を狙わないならば、いっそのこと来年の7月くらいまで様子をみて(要するに最低2月・5月の決算をみて)
入りたいと思える地合いならば入っていくのも良いのではないでしょうか


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